九月十三日、旅の宿に客を集めて諸先輩に示す九月十三日。會客旅舍。示諸先輩。
我李本仙枝。家在紫霞洞。與物本無機。曾把漢陰甕。胡爲人間世。失意翻愡恫。化衣猒洛塵。振履作商頌。蝘蜓嘲龜龍。鴟鴞笑鸞鳳。何忍折我腰。突梯事傝⿰鹵辱。長嘯出國門。大江凌洶湧。步趁嶺猿輕。吟答山鳥哢。咄咄固殊殷。遑遑寧比孔。歷干百里侯。無人記閑冗。何恨岐中岐。亦是夢裡夢。得酒每呼呌。狂言屢驚衆。糟肉慕陳暄。井甁笑張竦。間關到尙原。兩足幾繭尰。坐客皆詩豪。才名輕沈宋。聊斟杜酒香。爲洗阮途痛。笙歌咽喧塡。左右紅粧擁。玉鏡十眉開。金盃千指奉。我醉拂玉琴。快作數四弄。此遊眞可誇。得意聊自縱。信美非吾土。歸期迫飛鞚。丈夫貴適志。去駐何須捀。
我が李氏はもともと仙人の枝であり 家は紫霞洞にあった 物に対してもともと巧みな心がなく かつて漢陰の甕を手に取った どうして人の世で 志を失い、かえって心を焦がすのか 衣が染まるので洛陽の塵が嫌になり 靴を払って「商頌」を歌う とかげが亀と竜を嘲り ふくろうが鸞と鳳を笑う どうして我が腰を折り 角を丸めて劣った者に仕えられようか 長く口笛を吹いて都の門を出ると 大きな川が激しく湧き立つ 歩みは峠の猿を追って軽く 吟ずる声は山鳥のさえずりに答える 舌打ちするのはもとより殷浩とは違い あわただしく巡るのをどうして孔子に比べられよう 百里を治める長官たちを歴訪したが 閑で役に立たぬ私を書き留める人はいない 分かれ道の中の分かれ道を何を恨もう これもまた夢の中の夢だ 酒を得るたびに声を上げて呼び 狂った言葉でしばしば人々を驚かす 酒かすと肉では陳暄を慕い 井戸の瓶では張竦を笑う 険しい道を経て尚州の野に至ると 両足は幾度も腫れて膨れたことか 座に着いた客は皆詩の豪傑で 才と名は沈佺期と宋之問を軽く見る しばらく香しい杜康の酒を酌み 阮籍の道が塞がれた痛みを洗う 笙と歌がむせぶほどに騒がしく 左右に紅く装った者たちが囲む 玉の鏡に十の眉が開き 金の杯を千の指が捧げる 私は酔って玉の琴を払い 心地よく三つ四つの調べを弾く この遊びはまことに誇るに足り 意を得てしばらく思うままに振る舞う まことに美しいが我が土地ではないので 帰る約束が飛ぶ手綱を急かす 丈夫は志に適うことを貴ぶ 行くも留まるも、何を引き止める必要があろう