いにしえの文 › 東国李相国集(東国の李相国の文集) › 前集 巻6

二十九日、黄驪を発つとき、郷里の諸公が南亭で見送り、李秀才が詩を贈ったので、すぐに韻に次いで答える二十九日。發黃驪。鄕黨諸公出餞於南亭。李秀才贈以詩。卽次韻答之。

東国李相国集(東国の李相国の文集) 東國李相國集 · 李奎報(イ・ギュボ) · 1241年(高麗・高宗28年)編 · 1251年に改め補う · 段落 1 · 漢字 56字 · 朗読 0.6分

東国李相国集(東国の李相国の文集) 前集 巻6 高麗の李奎報が生涯に作った文章を、子の李涵が1241年に編んで刻み、孫の李益培が1251年に改め補った文集。詩と賦、王に奉った表と箋、寺と塔に付けた記、碑銘と墓誌銘、手紙と序文、そしてモンゴルが攻め入った時に行き交った国書までが収められている。高句麗の始祖を歌った「東明王篇」が前集の巻3にあり、酒と琴と詩を友として自ら白雲居士と名のった人の一日一日が後集に残っている。書は、彼が目を病んで筆を置く最後の詩と、彼が死んだ後に他の人が作って付けた誄書・墓誌銘で閉じる。

指點紅裙勸別鍾。孤煙落日揔愁容。十條纖玉休牽手。六尺飄蓬易轉蹤。紅葉九秋聊暫別。綠楊三月約重逢。尋盟異日知誰證。記取庭前戴雪松。

紅い裳を指して別れの杯を勧めると ひとすじの煙と沈む日がすべて憂いの顔だ 十すじの細い玉の手よ、手を引くな 六尺の漂うよもぎは跡を移しやすい 紅葉の晩秋にしばらく暫し別れ 緑の柳の三月に再び会うことを約す 後の日に誓いを尋ねるとき誰が証人になるか 庭の前の雪を戴いた松を覚えておけ