いにしえの文 › 東国李相国集(東国の李相国の文集) › 前集 巻13
七月十日、大安寺に遊んで書き残す七月十日。遊大安寺留題。
東国李相国集(東国の李相国の文集) 前集 巻13 高麗の李奎報が生涯に作った文章を、子の李涵が1241年に編んで刻み、孫の李益培が1251年に改め補った文集。詩と賦、王に奉った表と箋、寺と塔に付けた記、碑銘と墓誌銘、手紙と序文、そしてモンゴルが攻め入った時に行き交った国書までが収められている。高句麗の始祖を歌った「東明王篇」が前集の巻3にあり、酒と琴と詩を友として自ら白雲居士と名のった人の一日一日が後集に残っている。書は、彼が目を病んで筆を置く最後の詩と、彼が死んだ後に他の人が作って付けた誄書・墓誌銘で閉じる。
路接巉岩絶壁前。晴雲蓬渤湧如烟。流泉遇石徘徊去。走葛緣松委曲纏。僧院寂寥閑世界。洞門寬曠別神仙。何人乞與霞漿飮。爲洗紅塵舊骨膻。
道は切り立った岩の絶壁の前へ続き 晴れた雲がもくもくと煙のように湧く 流れる泉は石に出会ってためらいながら去り 伸びる葛は松に沿って曲がりくねって絡む 僧院はひっそりとして、暇やかな世界 谷の入口は広々として、別世界の仙人だ 誰か霞の酒を貸して飲ませてくれて 紅い塵に染んだ古い骨の臭みを洗ってくれないか