琴相国が外孫を得た喜びに作った詩に次韻して、崔平章洪胤に寄せる次韻琴相國喜得外孫有作。寄崔平章洪胤。
1第一首
咸郎才調世皆知。奠鴈高門早叶龜。英物夜生光炤室。賀賓朝集衽成帷。不因外姓求佳壻。豈向諸孫得異兒。要待識聲温大尉。何煩摩頂誌禪師。羽毛會作沖霄鶴。氣膽應呑拔樹羆。欲驗吾言如合契。他年徵此一篇詩。
咸郎の才のほどは、世の誰もが知っている 高い家に雁を奠じて、早くから占いにかなった 優れた子が夜に生まれ、光が部屋を照らし 祝う客が朝に集まって、襟が帳をなした 他姓に良い婿を求めなかったなら どうして多くの孫の中に、並ならぬ子を得られよう 声を聞き分ける温大尉を待つべきであって どうして頭を撫でる誌禅師を煩わせよう 羽毛はやがて、天を衝く鶴となり 気概は、木を引き抜く羆をも呑むだろう 私の言葉が割り符のように合うか試したければ のちの年に、この一篇の詩で確かめられるがよい
2第二首
台鉉登庸我早知。看公足底踏文龜。水銜舊綴紅綃署。玉色曾親紫錦帷。膏液盡霑門下客。薰香猶被乳前兒。三英共美邦之彥。萬戶行封帝者師。名遍江淮傾草木。威行蠻貊懾熊羆。公餘著詠多䂓諷。樂府流傳卽雅詩。
宰相として用いられることを、私は早くから知っていた 公の足の裏に、文のある亀を踏んでいるのを見たからだ 水の肩書きで、昔は紅綃の署に連なり 玉のような御顔を、かつて紫の錦の帳で間近に拝した 脂のような恵みは、門下の客をことごとく潤し 薫る香りは、乳飲み子にまで及んでいる 三人の英才は、ともに国の優れた士であり 万戸を近く封ぜられる、帝の師である 名は江淮にあまねく、草木をもなびかせ 威は異民族にまで及んで、熊や羆を怖れさせる 公務の合間に詠んだ詩には、戒めと諷刺が多く 楽府として伝われば、そのまま雅やかな詩となる
夾注 3
公昔到予家。與朴尙書跣足着棊。予見足底踏龜。
公は以前、私の家に来て、朴尚書と素足で碁を打った。私はその足の裏に亀の文様があるのを見た。
曾爲翰林學士。
かつて翰林学士であった。
公曾爲承旨。漢唐帝施紫錦之帷。
公はかつて承旨であった。漢と唐の帝は、紫の錦の帳を張った。