いにしえの文 › 東国李相国集(東国の李相国の文集) › 前集 巻18

たまたま『山谷集』を読み、「雨の糸」に次韻する偶讀山谷集。次韻雨絲。

東国李相国集(東国の李相国の文集) 東國李相國集 · 李奎報(イ・ギュボ) · 1241年(高麗・高宗28年)編 · 1251年に改め補う · 段落 1 · 漢字 56字 · 朗読 0.6分

東国李相国集(東国の李相国の文集) 前集 巻18 高麗の李奎報が生涯に作った文章を、子の李涵が1241年に編んで刻み、孫の李益培が1251年に改め補った文集。詩と賦、王に奉った表と箋、寺と塔に付けた記、碑銘と墓誌銘、手紙と序文、そしてモンゴルが攻め入った時に行き交った国書までが収められている。高句麗の始祖を歌った「東明王篇」が前集の巻3にあり、酒と琴と詩を友として自ら白雲居士と名のった人の一日一日が後集に残っている。書は、彼が目を病んで筆を置く最後の詩と、彼が死んだ後に他の人が作って付けた誄書・墓誌銘で閉じる。

斜風掣斷乍如稀。亂下翻欺繭緖微。未補碧羅天忽遠。欲成纖縠霧交飛。漁翁誤喜縫疏網。貧婦虛驚緯廢機。收得一番歸紡績。四方何處嘆無衣。

斜めの風が引きちぎるのでふと疎らになったようで 乱れて降りながらかえって細い繭の糸を侮る 青い羅の天を繕えないまま忽ち遠ざかり 細い縠を織り上げようとして霧と交じって飛ぶ 漁翁は疎らな網を繕えるかと誤って喜び 貧しい女は捨てた機に緯が生じたかと空しく驚く この一降りを収めて糸紡ぎに回せたなら 四方のどこで衣が無いと嘆くだろうか

夾注 1

一作織婦

ある本には「織婦」とある。