いにしえの文 › 東国李相国集(東国の李相国の文集) › 後集 巻2

李学士がふたたび前の詩に和して贈ってくれたのに次韻する次韻李學士復和前詩來贈

東国李相国集(東国の李相国の文集) 東國李相國集 · 李奎報(イ・ギュボ) · 1241年(高麗・高宗28年)編 · 1251年に改め補う · 段落 4 · 漢字 224字 · 朗読 2.4分

東国李相国集(東国の李相国の文集) 後集 巻2 高麗の李奎報が生涯に作った文章を、子の李涵が1241年に編んで刻み、孫の李益培が1251年に改め補った文集。詩と賦、王に奉った表と箋、寺と塔に付けた記、碑銘と墓誌銘、手紙と序文、そしてモンゴルが攻め入った時に行き交った国書までが収められている。高句麗の始祖を歌った「東明王篇」が前集の巻3にあり、酒と琴と詩を友として自ら白雲居士と名のった人の一日一日が後集に残っている。書は、彼が目を病んで筆を置く最後の詩と、彼が死んだ後に他の人が作って付けた誄書・墓誌銘で閉じる。

兩家相貴往來連。來不煩招往不牽。碁手勝饒聊寓戱。酒腸優劣亦隨便。從吾所好無非道。得意而遊卽是仙。百歲浮生能幾許。各鞭其後盡天年。

二つの家が互いに貴び、往き来が絶えず 来るのに招く煩いもなく、往くのに引く者もいない 碁は勝ったり置かせたりして、ひとまず戯れに托し 酒の強い弱いもまた、心地よいのに従う わが好むところに従えば、道でないものはなく 意を得て遊べば、それがすなわち仙である 百年の浮き世の生がどれほどあろう それぞれその後ろに鞭打って、天年を尽くそう

夾注 1

百全

百全

指口唯期日飮連。虛襟早斷俗情牽。終身學道功何得。緣督爲經計獨便。久矣忘家心已佛。偶然落世骨猶仙。中存不皺君如會。休歎容顔化逐年。

口を指して、ただ日ごとに飲み続けることだけを期し 虚ろな胸で、早くから俗情に引かれるのを断った 身を終えるまで道を学んで、何の功を得ただろう 中ほどに沿って則とするのが、ひとり心地よい 久しいことだ、家を忘れて心はすでに仏であり たまたま世に落ちたが、骨はなお仙である 内に皺まぬものがあると君が会得するなら 顔かたちが年ごとに変わるのを嘆くのはおやめなさい

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君好見楞嚴。故云。

君が『楞厳経』を見るのを好むので、こう言った。

換酒囊錢莫惜抽。春來何處不携遊。爲君作質蒙頻斲。與世同波各善游。暖暖妹妹翻自笑。狂狂伋伋始宜休。逢場觸物皆禪味。花月猶能落話頭。

酒に換える袋の銭を、惜しんで出し渋ってはいけない 春が来れば、どこであれ手を取って遊ばないことがあろう 君のために質となって、しばしば削られることを蒙り 世とともに波立ちながら、それぞれよく泳ぐ 狭い知にみずから満足していたさまが、かえって自分でも可笑しく 狂おしくあわただしかったふるまいは、もうやめるのがよい 場に出会い物に触れること、みな禅の味であり 花も月もやはり話頭に落ちてくる

夾注 1

暖暖妹妹 — 底本の字は「妹妹」であるが、『荘子』徐無鬼の「暖姝」(自分の狭い知にみずから満足するさま)の誤りと見て、改めて読んだ。 ― 訳者

病中塵筆暫妨抽。楷洗今還付醉遊。殘迹似雲雖卷斂。聖恩如海足涵游。接花栽藥春方樂。嘯月吟風老未休。我欲更開耆舊會。憑君先辦錦纏頭。

病の中で、塵のついた筆をしばらく抜きにくかったが いま洗い清めて、また酔いの遊びに委ねる 残る跡は雲のようで、巻き収められてしまったが 聖恩は海のようで、泳ぎ回るに足りる 花を接ぎ薬草を植えれば、春はまさに楽しく 月に嘯き風を吟ずることは、老いてもやめない わたしはまた耆旧の会を開きたいと思う 君にまず、纏頭の錦を調えてくれるよう頼む

夾注 1

近者有此會。予亦有心。故有此句。

近ごろこのような会があり、わたしも心を寄せていたので、この句がある。