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孝安天皇

古事記(古い事柄の記録) 古事記 · 太安万侶 · 712年(和銅5年) · 段落 1 · 漢字 98字 · 朗読 0.4分

古事記(古い事柄の記録) 中下巻 日本で最も古い書物。天地が開けるところから始まり、神々の時代を経て推古天皇までの三巻。歌百五首が万葉仮名で記されており、漢字を意味ではなく音だけで用いた文章がまるごと残っている。日本書紀と同じ出来事を違えて記した箇所が多く、並べて読む値打ちが大きい。

1孝安天皇(こうあんてんのう)

大倭帶日子國押人命。坐葛城室之秋津嶋宮。治天下也此天皇。娶姪忍鹿比賣命。生御子。大吉備諸進命。次大倭根子日子賦斗邇命。故大倭根子日子賦斗邇命者。治天下也。天皇。御年壹佰貳拾參歳。御陵在玉手岡上也。

大倭帶日子國押人命(おおやまとたらしひこくにおしひとのみこと)が、葛城室(かずらきのむろ)の秋津嶋宮(あきつしまのみや)に坐して、天下を治められました。

この天皇が、姪(めい)の忍鹿比賣命(おしかひめのみこと)を娶せて生んだ御子は、大吉備諸進命(おおきびのもろすすみのみこと)、次に大倭根子日子賦斗邇命(おおやまとねこひこふとにのみこと)です。

そうして大倭根子日子賦斗邇命が天下を治められました。

天皇は御年百二十三歳でした。御陵は玉手岡(たまでのおか)の上に在ります。

夾注 1

二柱。自賦下三字以音。

二柱です。「賦」から下の三字は音で読みます。