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学而學而第一

論語(孔子とその弟子たちの語録) 論語 · 孔子とその弟子たち(門人の集録) · 戦国時代に集成(紀元前5〜3世紀) · 段落 16 · 漢字 566字 · 朗読 2.3分

論語(孔子とその弟子たちの語録) 全一巻 「学びて時にこれを習う、また喜ばしいことではないか」で始まる、東アジアで最も長く読まれてきた書。孔子と弟子たちの問答497章。朝鮮五百年の士の必読書であり、今も人が生きるための言葉がここから出てくる。

1学んで時に習う

子曰:「學而時習之,不亦說乎?有朋自遠方來,不亦樂乎?人不知而不慍,不亦君子乎?」

孔子が言われた。「学んで時に応じてそれを習えば、喜ばしいことではないか。友が遠くから訪ねて来れば、楽しいことではないか。人が認めてくれなくても腹を立てなければ、君子ではないか。」

2孝と従順は仁の根

有子曰:「其爲人也孝弟,而好犯上者,鮮矣;不好犯上,而好作亂者,未之有也。君子務本,本立而道生;孝弟也者,其爲仁之本與?」

有子が言った。「人となりが親に孝行で年長者に従順でありながら、上の者に逆らうのを好む者はまれである。上の者に逆らうのを好まないのに、乱を起こすのを好む者はこれまでにいなかった。君子は根本に力を注ぐ。根本が立てば道はおのずから生まれる。孝と従順こそ、仁を行う根本であろう。」

3巧言令色

子曰:「巧言令色,鮮矣仁。」

孔子が言われた。「巧みな言葉と飾った顔つきには、仁は少ない。」

4毎日三つのことで自分を省みる

曾子曰:「吾日三省吾身:爲人謀而不忠乎?與朋友交而不信乎?傳不習乎?」

曾子が言った。「私は毎日三つのことで自分を省みる。人のために事を図って誠実でなかったのではないか。友と交わって信義に欠けたのではないか。教わったことを習わなかったのではないか。」

5千乗の国を治める道

子曰:「道千乘之國,敬事而信,節用而愛人,使民以時。」

孔子が言われた。「千乗の国を治めるには、事にあたって敬い慎んで信を得ること、費用を節して人を愛すること、民を使うにも時を選ぶことだ。」

6行って残る力で学問をせよ

子曰:「弟子入則孝,出則弟,謹而信,汎愛眾,而親仁。行有餘力,則以學文。」

孔子が言われた。「若者は、家に入れば親に孝行し、外に出れば年長者に従い、慎み深く信義を守り、広く人々を愛しながら仁のある人に親しむ。これを行ってなお力が残るなら、それで学問をせよ。」

7賢い人を賢いとして重んじる

子夏曰:「賢賢易色;事父母,能竭其力;事君,能致其身;與朋友交,言而有信;雖曰未學,吾必謂之學已矣。」

子夏が言った。「賢い人を賢いとして重んじることを美しい姿を好むようにし、父母に仕えてその力を尽くすことができ、君主に仕えてその身を捧げることができ、友と交わって言葉に信があるなら、まだ学んでいないと言われても、私は必ずその人を学んだ者と呼ぶ。」

8重みがなければ威はない

子曰:「君子不重則不威,學則不固。主忠信,無友不如己者,過則勿憚改。」

孔子が言われた。「君子は重みがなければ威がなく、学んでも身につかない。誠と信を第一とし、自分より劣る者を友とせず、過ちがあれば改めることをためらうな。」

9葬儀を慎み、遠い祖先を慕えば

曾子曰:「愼終追遠,民德歸厚矣。」

曾子が言った。「葬儀を慎んで営み、遠い祖先を思い慕えば、民の徳は厚いところへ戻るだろう。」

10温かさ・善良さ・恭しさ・質素さ・譲る心で得る

子禽問於子貢曰:「夫子至於是邦也,必聞其政,求之與?抑與之與?」子貢曰:「夫子溫、良、恭、儉、讓以得之。夫子之求之也,其諸異乎人之求之與?」

子禽が子貢に尋ねた。「先生はどの国に行かれても必ずその国の政治について聞かれますが、自分から求められるのですか、それとも向こうから持ちかけてくるのですか。」子貢が言った。「先生は温かさ・善良さ・恭しさ・質素さ・譲る心によってそれを得られるのだ。先生の求め方は、人々の求め方とは違うではないか。」

11三年父のやり方を変えなければ

子曰:「父在觀其志,父沒觀其行。三年無改於父之道,可謂孝矣。」

孔子が言われた。「父が生きているうちはその志を見、亡くなった後はその行いを見る。三年のあいだ父のやり方を変えなければ、孝と言えるだろう。」

12礼の働きでは和が貴い

有子曰:「禮之用,和爲貴;先王之道,斯爲美;小大由之。有所不行,知和而和,不以禮節之,亦不可行也。」

有子が言った。「礼の働きでは和が貴い。昔の王たちの道はこれを美しいものとし、大小の事はみなここから出た。しかし行われない場合もある。和だけを知って和ばかりにして、礼で締めくくらなければ、これもまた行われない。」

13約束が義に近ければ

有子曰:「信近於義,言可復也;恭近於禮,遠恥辱也。因不失其親,亦可宗也。」

有子が言った。「約束が義に近ければ、その言葉は守ることができる。恭しさが礼に近ければ、恥と辱めを遠ざける。頼るときに親しむべき人を見失わなければ、その人を主と仰ぐこともできる。」

14腹いっぱいも安楽も求めない

子曰:「君子食無求飽,居無求安,敏於事而愼於言,就有道而正焉:可謂好學也已。」

孔子が言われた。「君子は食べるのに腹いっぱいを求めず、住むのに安楽を求めず、事には機敏で言葉には慎み深く、道のある人のもとへ行って自分を正す。学を好む者と言えるだろう。」

15貧しくても楽しみ

子貢曰:「貧而無諂,富而無驕,何如?」子曰:「可也。未若貧而樂,富而好禮者也」。子貢曰:「《詩》云:『如切如磋,如琢如磨。』其斯之謂與?」子曰:「賜也,始可與言《詩》已矣!吿諸往而知來者。」

子貢が言った。「貧しくても媚びず、豊かでも驕らないのは、どうでしょうか。」孔子が言われた。「よろしい。だが、貧しくても楽しみ、豊かでも礼を好む者には及ばない。」子貢が言った。「『詩』に『切るように磨くように、彫るように研ぐように』とありますが、これを言ったのでしょうか。」孔子が言われた。「賜よ、これでようやく一緒に『詩』を語れるな。過ぎたことを告げれば来ることを知る。」

16人が知らないことを心配するな

子曰:「不患人之不己知,患不知人也。」

孔子が言われた。「人が自分を知らないことを心配するな。自分が人を知らないことを心配せよ。」