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神武大王と閻長と弓巴神武大王·閻長·弓巴

三国遺事(三国時代の遺聞集) 三國遺事 · 一然(イリョン) · 1281年(高麗・忠烈王7年) · 段落 2 · 漢字 291字 · 朗読 1.2分

三国遺事(三国時代の遺聞集) 紀異 第2 高麗の僧・一然が編んだ三国時代の説話集。正史が捨てた話を集めている。檀君神話を載せる最も古い書物である。

1お前の娘を王妃にしよう

神武大王閻長弓巴第四十五神武大王潛邸時,謂俠士弓巴曰,“我有不同天之讎.汝能爲我除之,獲居大位則娶爾女爲妃.”弓巴許之,恊心同力舉兵犯京師能成其事.旣纂位欲以巴之女爲妃,羣臣極諌曰,“巴側微,上以其女爲妃則不可.”王從之.時巴在清海鎮爲軍戍,㤪王之違言欲謀乱.時將軍閻長聞之奏曰,“巴将爲不忠,小臣請除之.”王喜許之.

神武大王と閻長と弓巴。

第四十五代神武大王がまだ王位に就く前、俠客の弓巴に言った。

「わたしには同じ天の下にともに生きられない仇がいる。お前がわたしのために除いてくれて、わたしが大位を得たら、お前の娘を迎えて王妃にしよう。」

弓巴は承知し、心と力を合わせて兵を起こし、都を攻めてその事を成し遂げた。

王位を継いだ後、弓巴の娘を王妃にしようとすると、臣下たちが強く諫めた。

「弓巴は身分が低いので、君上がその娘を王妃にされるのはよくありません。」

王はその言葉に従った。

そのとき弓巴は清海鎮で兵を守っていたが、王が言葉を破ったことを恨み、乱を企てようとした。

そのとき将軍の閻長が聞いて申し上げた。「弓巴がこれから忠ならぬことをしようとしています。小臣が除くことをお願いします。」

王は喜んで許した。

2その刀を奪って彼を斬る

閻長承㫖歸清海鎮,見謁者通曰,“僕有小㤪扵國君,欲投明公以全身命.”巴聞之大怒曰,“爾軰諌扵王而廢我女,胡顧見我乎.”長復通曰,“是百官之所諌.我不預謀,明公無嫌也.”巴聞之引入㕔事謂曰,“卿以何事來此.”長曰“有忤扵王欲投幕下以免害爾.”巴曰“幸矣.”置酒歡甚.長取巴之長劒斬之.麾下軍士驚懾皆伏地.長引至京師復命曰,“已斬弓巴矣.”上喜賞之賜爵阿干.

閻長は命を受けて清海鎮へ行き、取次ぎの者に会ってこう伝えた。

「わたしは国君にわずかな恨みがあり、明公に身を投じて命を全うしたいのです。」

弓巴は聞いて大いに怒って言った。「お前たちが王に諫めてわたしの娘を退けたのに、どの面を下げてわたしに会おうとするのか。」

閻長はまた伝えた。「それは百官が諫めたことです。わたしは謀に加わっていませんので、明公は気になさることはありません。」

弓巴はそれを聞いて庁に引き入れて言った。「卿は何の用でここに来たのか。」

閻長は言った。「王に背いたことがあり、幕下に身を投じて害を免れたいだけです。」

弓巴は「幸いなことだ」と言って酒を出し、たいそう喜んだ。

閻長は弓巴の長刀を取って彼を斬った。

率いていた兵たちは驚き怯えて、みな地に伏した。

閻長は兵をまとめて都に至り、命を果たしたと申し上げた。「すでに弓巴を斬りました。」

君上は喜んで賞を与え、阿干の官位を授けた。