いにしえの文 › 東国李相国集(東国の李相国の文集) › 前集 巻1

晋秀才の別荘に書きつける題晉秀才別墅

東国李相国集(東国の李相国の文集) 東國李相國集 · 李奎報(イ・ギュボ) · 1241年(高麗・高宗28年)編 · 1251年に改め補う · 段落 1 · 漢字 168字 · 朗読 1.7分

東国李相国集(東国の李相国の文集) 前集 巻1 高麗の李奎報が生涯に作った文章を、子の李涵が1241年に編んで刻み、孫の李益培が1251年に改め補った文集。詩と賦、王に奉った表と箋、寺と塔に付けた記、碑銘と墓誌銘、手紙と序文、そしてモンゴルが攻め入った時に行き交った国書までが収められている。高句麗の始祖を歌った「東明王篇」が前集の巻3にあり、酒と琴と詩を友として自ら白雲居士と名のった人の一日一日が後集に残っている。書は、彼が目を病んで筆を置く最後の詩と、彼が死んだ後に他の人が作って付けた誄書・墓誌銘で閉じる。

龍山橫枕城西角。斗起奔來一峯綠。下有幽人數間屋。昂首神虬軒半腹。盛夏人人厭蒸溽。獨此淸凉如可掬。莫笑樊侯貪種木。滿園梓漆行可斵。春耕秋種富蔬蔌。榿木三年薪亦足。門前路細盤蛇曲。臺上石差頑豹伏。不出人間自幽獨。養性堪學龜藏六。雪色紙窓紅日燭。萬帙縹編宜可讀。白面學子魚聚族。橫經鼓篋此爲塾。唯恨園無水漱玉。未恊冠童春暮浴。晝地成河那可學。刺山出泉知有孰。安得長梯萬丈矗。直注天潢亘相續。

龍山が城の西の隅を横たわって枕とし にわかに起こって走って来た一つの峰が緑である その下に隠者の数間の家があり 首を上げた神龍のように、山の半腹に軒を掛けた 真夏に人々は蒸し暑さを嫌うが ここだけは涼しくて掬えそうである 樊侯が木を植えるのを貪ると笑うな 園いっぱいの梓と漆は、やがて切って使えるのだ 春に耕し秋に播いて野菜が豊かで 榿の木は三年で薪もまた足りる 門前の細い道は蛇がとぐろを巻くように曲がり 台の上の石はでこぼこと荒い豹が伏せたようだ 人の世に出ないので、おのずから奥ゆかしく独りである 性を養うには亀が六つを隠すのを学ぶに足る 雪の色の紙窓に赤い日が燭のように照り 浅葱色の表紙の万巻を読むのにふさわしい 顔の白い学生たちが魚の群れのように集まり 経を広げ箱を叩いて、ここが塾である ただ園に玉を洗う水がないのが恨めしく 冠した者と童が晩春に浴するのにかなわない 地に描いて川にすることが、どうして学べよう 山を刺して泉を出す者が誰かいると知れようか どうすれば万丈に高くそびえる長い梯子を得て まっすぐ天の川を引いて、次々と注ぎ続けられるだろう

夾注 2

聚冠童隷肄業

冠をかぶった者と童を集めて学業を習わせた。

主人好種木。

主人は木を植えるのが好きであった。