いにしえの文 › 東国李相国集(東国の李相国の文集) › 前集 巻3

一日飲まずに戯れに作る一日不飮戱作

東国李相国集(東国の李相国の文集) 東國李相國集 · 李奎報(イ・ギュボ) · 1241年(高麗・高宗28年)編 · 1251年に改め補う · 段落 1 · 漢字 98字 · 朗読 0.9分

東国李相国集(東国の李相国の文集) 前集 巻3 高麗の李奎報が生涯に作った文章を、子の李涵が1241年に編んで刻み、孫の李益培が1251年に改め補った文集。詩と賦、王に奉った表と箋、寺と塔に付けた記、碑銘と墓誌銘、手紙と序文、そしてモンゴルが攻め入った時に行き交った国書までが収められている。高句麗の始祖を歌った「東明王篇」が前集の巻3にあり、酒と琴と詩を友として自ら白雲居士と名のった人の一日一日が後集に残っている。書は、彼が目を病んで筆を置く最後の詩と、彼が死んだ後に他の人が作って付けた誄書・墓誌銘で閉じる。

君不見昔時周大常。一年三百五十九日齋而淸。又不見今時李春卿。閱歲一萬八十日。今日幸而醒。莫作大常妻。一窺怒犯齋。莫作春卿婦。醉倒不與偕。彼淸我狂雖或異。於婦均是生不諧。不如却作梁鴻妻。不恥布裙與荊釵。賢相敵歡有餘。擧案與眉齊。

君は見なかったか、昔、周の太常が 一年三百五十九日を斎戒して清かったのを また見なかったか、近ごろの李春卿が 幾年、一万八十日ぶりに今日幸いに醒めているのを 太常の妻にはなるな 一度覗いただけで斎を破ったと怒る 春卿の妻にもなるな 酔い倒れて連れ添えない あちらは清くわたしは狂っていて違いはするが 妻にとってはどちらも暮らしの食い違いだ かえって梁鴻の妻となるのに及ばない 布の裳と荊の釵を恥じず 賢さが釣り合って歓びが満ち足り 膳を挙げて眉と並べた