いにしえの文 › 東国李相国集(東国の李相国の文集) › 前集 巻7
十一月十四日、文長老・朴還古と共に興聖寺の成禅老を訪ねながら、道の上で口ずさむ仲冬十四日。同文丈老,朴還古。訪興聖寺成禪老。路上口占。
東国李相国集(東国の李相国の文集) 前集 巻7 高麗の李奎報が生涯に作った文章を、子の李涵が1241年に編んで刻み、孫の李益培が1251年に改め補った文集。詩と賦、王に奉った表と箋、寺と塔に付けた記、碑銘と墓誌銘、手紙と序文、そしてモンゴルが攻め入った時に行き交った国書までが収められている。高句麗の始祖を歌った「東明王篇」が前集の巻3にあり、酒と琴と詩を友として自ら白雲居士と名のった人の一日一日が後集に残っている。書は、彼が目を病んで筆を置く最後の詩と、彼が死んだ後に他の人が作って付けた誄書・墓誌銘で閉じる。
覓伴成三老。危巓度木梢。猛風衝帽過。微雪點衣消。路遠猶甘皸。人遐幾費翹。興來聊訪戴。不必見招邀。
連れを求めて三人の老人となり 高い峰で木の梢を越える 激しい風が帽子を突いて過ぎ 細かな雪が衣に点を打っては消える 道が遠くてもあかぎれを甘んじて受け 人が遠いので幾度首を伸ばしたことか 興が湧いてしばらく戴安道を訪ねるのだから 招かれるのを待つ必要はない