いにしえの文 › 東国李相国集(東国の李相国の文集) › 前集 巻7

金子由大丈が尹学録から贈られた朱藤の杖を得て、私に詠むよう請う金大丈子由得尹學錄所贈朱藤杖。請予賦之。

東国李相国集(東国の李相国の文集) 東國李相國集 · 李奎報(イ・ギュボ) · 1241年(高麗・高宗28年)編 · 1251年に改め補う · 段落 1 · 漢字 137字 · 朗読 1.4分

東国李相国集(東国の李相国の文集) 前集 巻7 高麗の李奎報が生涯に作った文章を、子の李涵が1241年に編んで刻み、孫の李益培が1251年に改め補った文集。詩と賦、王に奉った表と箋、寺と塔に付けた記、碑銘と墓誌銘、手紙と序文、そしてモンゴルが攻め入った時に行き交った国書までが収められている。高句麗の始祖を歌った「東明王篇」が前集の巻3にあり、酒と琴と詩を友として自ら白雲居士と名のった人の一日一日が後集に残っている。書は、彼が目を病んで筆を置く最後の詩と、彼が死んだ後に他の人が作って付けた誄書・墓誌銘で閉じる。

雞林先生九十餘。十分霜雪黏雙鬚。金丹未就脚稍澁。出門入門須杖扶。尹郎意氣衆所憑。贈之以南詔萬歲之紅藤。五節踈勻過手卓。六尺脩直等肩升。千山萬谷意自便。昨日衰翁今壯年。長安多酒店。遊必掛百錢。君不見孔光靈壽煩帝賜。白首冒榮能不恥。先生本有紫霞想。不事嬰身珪組累。先生有素風。此杖宜山中。何必學羅公遠。擲作銀橋入月宮。

鶏林先生は九十を越え 霜と雪が十分に二筋の髭にこびりついている 金丹を成せずに脚が次第に渋って 門を出るにも入るにも杖の助けが要る 尹郎は気概を多くの人が頼りにする人なので 南詔の万歳紅藤を贈った 五つの節が疎らに整い、手より高く立ち 六尺にまっすぐで、肩と並ぶ高さだ 千の山、万の谷を思いのままに歩けるので 昨日の衰えた老人が今日は働き盛りだ 長安には酒屋が多いので 遊ぶときには必ず百銭を掛けておく 君は見ないか、孔光の霊寿の杖が帝の下賜を煩わせたのを 白髪で栄誉を身に受けて、恥じずにいられようか 先生はもともと紫の霞を思う心があり 身を縛る官の煩わしさを事としない 先生には素朴な風格があるので この杖は山の中にこそふさわしい どうして羅公遠を真似て 投げて銀の橋を作り月の宮に入る必要があろう