いにしえの文 › 東国李相国集(東国の李相国の文集) › 前集 巻10

浦の口の小さな村に書く題浦口小村

東国李相国集(東国の李相国の文集) 東國李相國集 · 李奎報(イ・ギュボ) · 1241年(高麗・高宗28年)編 · 1251年に改め補う · 段落 1 · 漢字 56字 · 朗読 0.6分

東国李相国集(東国の李相国の文集) 前集 巻10 高麗の李奎報が生涯に作った文章を、子の李涵が1241年に編んで刻み、孫の李益培が1251年に改め補った文集。詩と賦、王に奉った表と箋、寺と塔に付けた記、碑銘と墓誌銘、手紙と序文、そしてモンゴルが攻め入った時に行き交った国書までが収められている。高句麗の始祖を歌った「東明王篇」が前集の巻3にあり、酒と琴と詩を友として自ら白雲居士と名のった人の一日一日が後集に残っている。書は、彼が目を病んで筆を置く最後の詩と、彼が死んだ後に他の人が作って付けた誄書・墓誌銘で閉じる。

流水聲中暮復朝。海村籬落苦蕭條。湖淸巧印當心月。浦闊貪呑入口潮。古石浪舂平作礪。壞舡苔沒臥成橋。江山萬景吟難狀。須倩丹靑畫筆描。

流れる水の音の中で日が暮れまた朝が来るが 海の村の垣根がひどくもの寂しい 湖が清らかで真ん中の月を巧みに刻み 浦が広くて口に入る潮を貪って呑む 古い石は波が搗いて平らな砥石となり 壊れた舟は苔に埋もれて横たわり橋となった 川と山の万の景色は詠んで描きにくいので 丹青の絵筆を借りて描かなければならない