いにしえの文 › 東国李相国集(東国の李相国の文集) › 前集 巻12

徐学録が和してくれたので、ふたたび次韻してこれに答える徐學錄見和。復次韻答之。

東国李相国集(東国の李相国の文集) 東國李相國集 · 李奎報(イ・ギュボ) · 1241年(高麗・高宗28年)編 · 1251年に改め補う · 段落 1 · 漢字 227字 · 朗読 2.2分

東国李相国集(東国の李相国の文集) 前集 巻12 高麗の李奎報が生涯に作った文章を、子の李涵が1241年に編んで刻み、孫の李益培が1251年に改め補った文集。詩と賦、王に奉った表と箋、寺と塔に付けた記、碑銘と墓誌銘、手紙と序文、そしてモンゴルが攻め入った時に行き交った国書までが収められている。高句麗の始祖を歌った「東明王篇」が前集の巻3にあり、酒と琴と詩を友として自ら白雲居士と名のった人の一日一日が後集に残っている。書は、彼が目を病んで筆を置く最後の詩と、彼が死んだ後に他の人が作って付けた誄書・墓誌銘で閉じる。

巖電平時爛不眩。讀書僅至三千卷。閉門獨下董生帷。縱有園葵曾不眄。邇來陸沈困於蟻。百端愁惱長如醉。每見紅裠眼輒開。千呼萬喚看百媚。獻花昨日人似玉。佯怒故將雙袖撲。有葉無花何足嗔。紫薇空恨成陰綠。無絃琴上樂可寓。須信陶潛襟韻古。已失花黏砑帽滑。何須水濺羅衣汙。今年春去花殘了。明年春迴花復笑。問爾重來折贈無。雖復花空何必誚。但憑戱謔展我眉。非必眷眷遮奴兒。不有囁嚅當日作。豈觀華縟先生詩。我家有酒醨且薄。有意邀君開小酌。雖無低唱侑歡人。一吟一詠聊相酢。君不見鶯啼鷰舞深宮裏。美人欠伸初睡起。請君往續麗人行。不用丹靑寫珠翠。

岩の電のような眼は平生も爛々として眩まず 読んだ書はようやく三千巻に至る 門を閉じて独り董生の帷を下ろし 園に葵があっても、かつて見向きもしなかった 近ごろは陸に沈んで蟻に苦しめられ 百々の愁いと悩みに、いつも酔ったようだ 紅い裳を見るたびに眼がふと開き 千度呼び万度喚んで、百の媚びを見る 昨日花を献じた人は玉のようだったが わざと怒ったふりをして両袖を払った 葉だけで花がないことに何を怒ろう 百日紅がいたずらに、陰をなした緑を恨む 弦のない琴にも楽しみを寄せられるのだから 陶潜の胸と韻の古雅さを信ずべきだ もう花を留める滑らかな帽を失ったのだから どうして水が跳ねて絹の衣を汚すことがあろう 今年の春が去って花は萎れてしまったが 来年の春が帰れば花はまた笑うだろう 問おう、お前はふたたび来て折って贈ってくれるか たとえまた花がなくても、どうして咎めよう ただ戯れに寄せてわが眉を開くだけで 必ずしもあの子に心を残しているのではない あの日もじもじしながら作った詩がなかったなら どうして華やかな先生の詩を見られたろう わが家に酒はあるが、薄くてまた淡い 君を迎えて小さな酒席を開きたい心はある 低く歌って楽しみを添える人はいなくても 一度吟じ一度詠じて、ともかく互いに報いよう 君は見なかったか、鶯が鳴き燕が舞う深い宮の中で 美人が欠伸をして、眠りから起きたばかりなのを 君に請う、行って「麗人行」を継いでくれ 丹青で珠や翡翠を描くまでもない