右諫議大夫を拝したことを謝する表同前謝表
云云。諫署選高。誠非曠瘝之地。嚴宸勅厲。莫容遜避之辭。省分非宜。靦顔何措。伏念臣少而拙訥。老益迂疏。拔自孤寒。幸際會於千載。擢登侍從。掌制誥者十年。方懼鵜梁之剌。復參鳳沼之遊。自惟何才。屢涉斯地。顧之一言之補。凡叨三入之榮。官班斗峻於當年。俸祿過豐於今日。情由中激。涕自外零。此蓋云云。得士多於維周。禮賢始於自隗。故令庸品。亦荷優恩。臣敢不鞭策駑資。研磨鈍器。盡傾素蘊。苟可報於上知。何惜微身。有不陳於公論。云云。
云々。諫官の役所の選びは高く、まことに空けて病ませてよい地位ではありません。厳かな君のご命令が努めて励まされ、辞退して避ける言葉をお受け入れになりませんでした。分を顧みれば適っておらず、恥ずかしい顔をどこに置きましょうか。
伏して思いますに、臣は若い時から拙く言葉がつかえ、老いていよいよ迂闊で粗くなりました。孤り貧しいところから抜かれて、幸いに千年に一度の巡り合いに遭いました。君にお仕えする席に抜かれて昇り、詔を預かって十年になります。
まさに鵜が魚梁にいるという風刺を恐れておりますのに、重ねて鳳凰の池の遊びに連なりました。自ら思えば、どんな才でこの地位を幾度も踏んだのでしょうか。振り返れば一言の助けもないまま、およそ三度入る栄えを僭して受けました。官の列はその年より抜きんでて高く、禄は今日に過分に豊かです。情が内から奮い立ち、涙が外へ落ちます。
これはおおよそ云々。士を得られることは周より多く、賢い人を礼遇されることは郭隗から始められて、ですから凡庸な品である者にも寛やかな恵みを負わせてくださった、ということです。
臣がどうして鈍い資質に鞭打ち、鈍い器を磨き上げ、もとより蓄えたものをすべて傾けて、まことに上に知っていただいたことに報いられるなら、どうして微かな身を惜しんで、公のための議論を申し上げずにおられましょうか。云々。
夾注 2
中謝。
ここに中謝、すなわち謝意を述べる言葉が入る。
顧之一言之補 — 底本は顧之であるが、顧乏、すなわち「振り返れば…がない」の誤りと見る。 ― 訳者