右諫議大夫を辞退する表讓右諫議大夫表
云云。墮眷中宸。備員西掖。地兼淸要之選。宜足自榮。官以諫議。爲名曷當是責。撫己惶駭。叩閽訴號。伏念臣學識空疏。性資近淺。幸遘通嘉之會。過蒙甄奬之私。步驟銀臺。徒被私人之誚。優游壁水。謬叨師氏之稱。豈意上心復豐。褒典遽降。芝函之明命。擢除藥省之華資。寵過尋常。理難忝竊。雖欲冒顔而受。可堪交口之譏。伏望云云。俯諒哀祈。追還渙號。以藹然之多士。更揀英才。令蕞爾之微軀。少安愚分。云云。
云々。宮中からお目をかけてくださって、西の諫官の席に員数を満たしました。地位が清らかさと要であることを併せて選ばれる所ですから、当然、自ら栄えとすべきですが、官が「諫議」と名づけられておりますので、どうしてこの責めを承れましょうか。自らを撫でて恐れ驚き、門を叩いて叫び訴えます。
伏して思いますに、臣は学問も識見も空ろで粗く、性も資質も浅く近いのです。幸いに通じ麗しい巡り合いに遭って、選び励ましてくださるお恵みを過分に被りました。銀台で歩き走っては、いたずらに私で用いた人というお叱りを被り、壁水でゆったりと遊んでは、誤って師氏の称えを僭して受けました。
どうして上のお心が重ねて豊かであられ、お褒めの恩典がたちまち下されようと思いましたでしょうか。芝の函の明らかなご命令で、藥省の輝かしい地位に抜いてお授けになりました。ご寵愛が常を越えておりますので、理として盗み汚しがたいのです。顔を冒して受けようとしても、口々に来るお叱りに堪えられましょうか。
伏してお願いいたします、云々。悲しい願いを身をかがめてお察しになって、大いなるご命令をお収めになり、茂るように多くの士のうちから改めて優れた才をお選びになり、些細で微かな身が、愚かな分に少しでも安んじられるようにしてください。云々。
夾注 1
中謝。
ここに中謝、すなわち謝意を述べる言葉が入る。