崔愈恭を正議大夫・興威衛上将軍・判大府事とする官誥崔愈恭爲正議大夫興威衛上將軍判大府事官誥
云云。掌機務而納言。尙書謂之喉吻。董軍師而謹衛。上將譬則爪牙。雖支體之用惟均。顧防捍之備尤急。須選百夫之特。益崇萬乘之威。具官某。嚼鐵剛腸。凌雲壯志。學子房書一卷。素自祕於心機。彎顔高弓六鈞。未嘗露其手段。仁必有勇也。故剛柔相濟。才堪經遠也。故文虎兼資。爰自先朝。昵陪密仗。及尹千人而軍政肅。坐令霸上爲兒。出帥百里而仁化行。復見南陽有父。方憩召公之樹。入登韓信之壇。乃者當頑胡蹈境之時。受陪邑統兵之寄。築城百雉而不日能辦。則賊難思犯。提卒千羆而倍道兼進。則虜輒見俘。玆西土之完固也。惟爾之功。抑東鄙之守禦也。繄卿是賴。載嘉顯烈。擢置峻班。俾兼錢府之權。佇贍國泉之用。可特授云云。
云云。
機務を掌って王の言を奏し受けるので、尚書は喉と口と言い、軍を統べて慎んで守るので、上将軍は爪と牙に譬える。手足の用はひとしいとはいっても、顧みれば防ぎ守る備えがさらに急である。ぜひとも百人のうちの抜きん出た者を選んで、万乗の君の威をいよいよ崇めなければならない。
官を具えた某は、鉄を噛むほどの剛い腸に、雲を凌ぐ壮んな志を備えている。子房の書一巻を学んだが、もとより心の内に秘めておき、顔高の六鈞の弓を引きながらも、その手際を見せたことがない。仁ある者には必ず勇があるものだから、剛さと柔らかさが互いに助け合い、才が遠くを見通すに堪えるものだから、文と武をあわせ備えている。
先王の代から、近く王の儀仗に陪した。千人を治めると軍政は厳粛で、霸上の軍くらいは座ったまま子どもの戯れとし、出て百里の邑を率いると仁の教化が行われ、南陽に父のような長官があることを再び見せた。ちょうど召公の棠の木の下で憩っていたところ、入って韓信の壇に登った。
先には頑な胡が国境を踏み荒らしたとき、属する邑で兵を統べる寄せを受けた。百雉の城を築くのに幾日もかからずに成し遂げたので、賊は犯すことを思いもよらず、熊のような兵千人を率いて道を倍に歩んで進んだので、虜はたちまち捕らえられた。西の地が全く固いのは、ただ汝の功であり、東の辺りを守り防いだのも、卿に頼ったところである。
そこで顕れた功を嘉み、高い班に抜き置き、銭と財を掌る権を兼ねさせて、国の財の用を豊かにすることを待つ。特に授けてよい。云云。
嗚戲。怙寵不戒。則若捨轡馭駿而欲行于遠。居位能卑。則如計級升梯而徑登於高。宜勖乃心。無替予訓。
ああ、恩寵を頼みにして慎まなければ、手綱を捨てて駿馬を駆り、遠くへ行こうとするようなものであり、位にあってよくみずからを低くすれば、段を数えて梯子を上るように、まっすぐ高いところに至るようなものである。当然、汝の心を努め励まし、わが訓えに背くことのないようにせよ。