いにしえの文 › 東国李相国集(東国の李相国の文集) › 前集 巻37
妻に捧げる祭文祭妻文
東国李相国集(東国の李相国の文集) 前集 巻37 高麗の李奎報が生涯に作った文章を、子の李涵が1241年に編んで刻み、孫の李益培が1251年に改め補った文集。詩と賦、王に奉った表と箋、寺と塔に付けた記、碑銘と墓誌銘、手紙と序文、そしてモンゴルが攻め入った時に行き交った国書までが収められている。高句麗の始祖を歌った「東明王篇」が前集の巻3にあり、酒と琴と詩を友として自ら白雲居士と名のった人の一日一日が後集に残っている。書は、彼が目を病んで筆を置く最後の詩と、彼が死んだ後に他の人が作って付けた誄書・墓誌銘で閉じる。
云云。年二八。歸于我。壼則閑。婦儀雅。予所指。輒迎迓。事舅姑。鮮微過。謹篜嘗。無小惰。方艱難。同坎坷。家稍潤。命不假。奄爾徂。花忽謝。天使然。無可奈。腸已裂。淚隨墮。酒旣薄。盈一斝。諒吾誠。一啜可。嗚呼哀哉。
云々。
十六で私に嫁いできた。奥の作法に通じ、婦としての身ごなしが正しかった。私が指し示すことは、すぐに迎え従った。舅姑に仕えて小さな過ちさえまれで、供え物を慎んで調え、少しも怠らなかった。
苦しいときには、ともに窪みと凹みを歩んだ。家がいくらか潤うと、命が猶予をくれなかった。たちまち去ったので、花が不意に散ったようだ。天がそうさせたのだから、どうしようもない。
腸はもう裂け、涙が続いて落ちる。酒は薄いが、一杯を満たした。私の誠を察して、ひと口でも飲んでくれればよい。ああ、哀しいことだ。
夾注 1
代人行○三言
人に代わって作った。三字の文である。