子を出して髪を剃らせる斎に捧げる疏捨子削髮齋踈
三身應供。亘人天所共歸依。四姓出家。由父母先割慈愛。盍弘願海。同種善根。伏念某。偶落因緣。一從婚䆠。雖自少傾翹於內敎。固無路洒掃於梵門。徒思出世之方。莫識息機之漸。身旣爲冠帶之束。若此勞生。子則是骨肉所分。可令代已。捨予愛息。就彼戒壇。鬚逐剪刀而煙雲空。肩披新衲而山水出。一參第子。永誓多生。仍張四事之熏科。姑露一心之精懇。伏願仁風廣扇。慧蔭旁加。邦基如山。固而不搖。王業若瓜。綿而可久。次願先亡父母。親受大悲之別。出六聚輪。得成正覺之身。遊一眞界。凡沈苦海。共倚慈航。
三つの身で供養を受けられる方は、人と天がみなともに帰依するところであり、どの家の人であれ家を出るのは、父母が先に慈しみを断つことに由ります。どうして願の海を広げて、ともに善い根を植えずにいられましょう。
伏して思えば、某は偶然に因縁に落ちて、ひとたび婚姻と官の道に従いました。幼いころから仏の教えに心を傾けてはいましたが、まことに寺の門で水を打って掃く道がありませんでした。むなしく世を出る方法だけを思って、心を働かせることを休める順序を知りませんでした。
身はすでに冠と帯に縛られてこのように労して生きていますが、子は骨と肉を分けたものですから、私に代えさせるに足ります。私の愛しい子を出して、あの戒壇に赴かせます。鬚は鋏に従って落ちて煙と雲のように空しくなり、肩に新しい衲衣を掛けて山と水へ出ていきます。ひとたび弟子となって、幾生をも永く誓います。そこで四つの供養の香を焚く法席を設けて、しばらく一心の誠の切なる願いを現します。
伏してお願いします。仁の風が広く扇がれ、智慧の蔭が広く加わって、国の基が山のように固く揺るがず、王業が瓜の蔓のように続いて久しくあり得るようにしてください。
次にお願いします。先に亡くなった父母は、大悲の仏の記をみずから受けられて、六つの道の輪から抜け出て正しい悟りの身を成し、ひとえに真なる世界に遊ばれるようにしてください。およそ苦しみの海に沈んだ者たちも、ともに慈悲の舟に頼れるようにしてください。