いにしえの文 › 東国李相国集(東国の李相国の文集) › 後集 巻4

五月十七日、四人の門生たちが前の詩に和して送ってきたので、酒宴を設けてともに飲み、その席でまた二首を和して贈る五月十七日。四門生等和前詩來貺。置酒與飮。卽席復和二首贈之。

東国李相国集(東国の李相国の文集) 東國李相國集 · 李奎報(イ・ギュボ) · 1241年(高麗・高宗28年)編 · 1251年に改め補う · 段落 2 · 漢字 224字 · 朗読 2.3分

東国李相国集(東国の李相国の文集) 後集 巻4 高麗の李奎報が生涯に作った文章を、子の李涵が1241年に編んで刻み、孫の李益培が1251年に改め補った文集。詩と賦、王に奉った表と箋、寺と塔に付けた記、碑銘と墓誌銘、手紙と序文、そしてモンゴルが攻め入った時に行き交った国書までが収められている。高句麗の始祖を歌った「東明王篇」が前集の巻3にあり、酒と琴と詩を友として自ら白雲居士と名のった人の一日一日が後集に残っている。書は、彼が目を病んで筆を置く最後の詩と、彼が死んだ後に他の人が作って付けた誄書・墓誌銘で閉じる。

前後飛揚四牓人。天然自作鴈行親。豈無他日皆超捷。同出吾門是宿因。折簡招邀遮老漢。肆筵迎迓似嘉賓。滿盃瓊液觴中露。一笛梅花意外春。更荷淸詩千百鍊。欲甞深味再三巡。珠探鮫室穿何妙。錦奪龍梭織轉新。聞說當時喧物議。盡從汝輩出名臣。鸞臺鳳閣無多級。但向雲梯擧足頻。

前後して飛び立った四つの榜の人たちが おのずと雁の列のように親しくなった のちの日、みな抜きんでて進まないことがあろうか ともにわたしの門から出たのは、宿世の因である 短い手紙を送ってこの老人を招き 席を広げて、よい客のように迎えてくれた 杯に満ちた玉のような酒は、杯の中の露であり 笛ひと節の「梅花落」は、思いがけない春である さらに千度百度鍛えた清らかな詩をいただいたので その深い味を、二度三度めぐらせて味わいたい 珠を鮫人の室に探して貫いたのは、何と妙なことか 錦を龍の梭から奪って織り、いよいよ新しい 聞けばその当時、人びとの評判が騒がしく みな、あなたたちの中から名臣が出ると言ったという 鸞台も鳳閣も、幾段もあるわけではない ただ雲の梯に向かって、しきりに足を上げてほしい

當初爲國選賢人。漸作私田及己親。片玉不遺搜盡取。良金未害積相因。我今踈散同殘物。誰復招迎齒大賓。獨也爾曹猶記舊。欲於老境特迴春。滿斟仙酒爭爲壽。願閱天年不算巡。耳冷忽驚絲竹隱。眼寒未慣綺羅新。心知已欠瓊琚報。口祝唯期鼎鼐臣。兄躍弟隨俱遠到。及予身在得看頻。

はじめは国のために賢い人を選んでいたのに しだいに自分の田のようにして、身内にまで及ぶ かけらの玉も残さず探し出してみな取り よい金は積み重なり連なっても害はない わたしは今、疎く散じて、残り物のようだ 誰がまた招き迎えて、大きな客として数えてくれよう ただあなたたちだけが、なお昔を覚えていて 老境にわざわざ春を返そうとする 仙の酒を満たして注ぎ、争って寿を祝い 天から授かった年を全うするよう、杯を数えずに願う 耳が冷えて、ふと糸竹の響きに驚き 目が寒くて、新しい綺羅に慣れない 心では玉の佩のような返礼が足りないと知りながら 口ではただ、鼎鼐の臣となることを祈る 兄が跳べば弟が従い、ともに遠くまで至るだろう わたしの身のあるうちに、たびたび見られますように