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能浄業障分 第十六能淨業障分第十六
金剛経(金剛の智慧を説く経典) 全一巻 「およそ形あるものはすべて虚妄である」 — とどまるところなく心を起こせと教える経典。昭明太子が分けた三十二分をそのまま従っている。六祖慧能はこの経の一句を聞いて発心したと伝える。
1見下されることが罪業を溶かす
「復次,須菩提!善男子、善女人,受持讀誦此經,若為人輕賤,是人先世罪業,應墮惡道,以今世人輕賤故,先世罪業則為消滅,當得阿耨多羅三藐三菩提。」
「また須菩提よ。善男子・善女人がこの経を受け持ち、読み誦えているのに人から見下されるなら、この人は前の世の罪業によって悪道に堕ちるはずであったが、今の世に人から見下されるがゆえに、前の世の罪業はすなわち消え、まさに阿耨多羅三藐三菩提を得るであろう。」
夾注 1
若能清淨,業障盡消
よく清らかであれば、業障はすべて消える。
2数えて及ばない功徳
「須菩提!我念過去無量阿僧祇劫,於燃燈佛前,得值八百四千萬億那由他諸佛,悉皆供養承事,無空過者;若復有人,於後末世,能受持讀誦此經,所得功德,於我所供養諸佛功德,百分不及一,千萬億分、乃至算數譬喻所不能及。」
「須菩提よ、私が過ぎ去った量りない阿僧祇劫を思い返すと、燃灯仏の前で八百四千万億那由他のもろもろの仏に出会い、ことごとく供養し仕えて、むなしく過ごしたことがない。しかし、もしまた、ある人が後の末の世にこの経を受け持ち、読み誦えるなら、その得る功徳に比べて、私がもろもろの仏に供養した功徳は百分の一にも及ばず、千万億分の一にも、さらには数や譬えによっても及ばない。」
3果報も思いはかれない
「須菩提!若善男子,善女人,於後末世,有受持讀誦此經,所得功德,我若具說者,或有人聞,心則狂亂,狐疑不信。須菩提!當知是經義不可思議,果報亦不可思議!」
「須菩提よ、善男子・善女人が後の末の世にこの経を受け持ち、読み誦えて得る功徳を、もし私がすべて説いたなら、聞いて心が乱れ、狐のように疑って信じない人もあるだろう。須菩提よ、まさに知るがよい。この経の意味も思いはかることができず、その果報も思いはかることができない。」