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一合理相分 第三十一合理相分第三十

金剛経(金剛の智慧を説く経典) 金剛般若波羅蜜經 · 鳩摩羅什 漢訳 · 402年(後秦・弘始4年) · 段落 4 · 漢字 165字 · 朗読 0.7分

金剛経(金剛の智慧を説く経典) 全一巻 「およそ形あるものはすべて虚妄である」 — とどまるところなく心を起こせと教える経典。昭明太子が分けた三十二分をそのまま従っている。六祖慧能はこの経の一句を聞いて発心したと伝える。

1世界を砕いて微塵にすれば

「須菩提!若善男子、善女人,以三千大千世界碎為微塵,於意云何?是微塵眾寧為多不?」

「須菩提よ、善男子・善女人が三千大千世界を砕いて微塵にしたなら、どう思うか。この微塵の群れは多いだろうか。」

夾注 1

一合之理,實無有相

一つにまとまるという理には、実に相がない。

2それが微塵の群れという名

須菩提言「甚多,世尊!何以故?若是微塵眾實有者,佛則不說是微塵眾。所以者何?佛說微塵眾,則非微塵眾,是名微塵眾。」

須菩提は言った。「たいへん多いです、世尊よ。なぜなら、この微塵の群れが実にあるものなら、仏は微塵の群れとは説かれなかったはずだからです。どうしてそうなのかといえば、仏の説かれた微塵の群れは、すなわち微塵の群れではなく、それが微塵の群れという名だからです。」

3それが一つにまとまった相という名

「世尊!如來所說三千大千世界,則非世界,是名世界。何以故?若世界實有者,則是一合相。如來說一合相,則非一合相,是名一合相。」

「世尊よ、如来の説かれた三千大千世界も、すなわち世界ではなく、それが世界という名です。なぜなら、世界が実にあるものなら、すなわち一つにまとまった相(一合相)でしょうが、如来の説かれた一つにまとまった相は、すなわち一つにまとまった相ではなく、それが一つにまとまった相という名だからです。」

4凡夫はそのことを貪り執着する

「須菩提!一合相者,則是不可說;但凡夫之人貪著其事。」

「須菩提よ、一つにまとまった相というものは、すなわち説くことのできないものであるのに、ただ凡夫たちがそのことを貪り執着しているのである。」