金良瑞を留めて安州の城を守る事を処することを請うた状啓請留金良瑞措置安州守城狀
臣前達安州守城事蓋以平壤以北義州以南惟此爲控扼之地若失此不守事無可爲者此城固甚虛濶守亦不易但有積粟而大軍在其前不幸而前頭不利軍不潰散退守此城則猶可支撑而守城器械蕩然未備欲得武臣稍知其事者以備意外之患故至於妄陳而久無黑白當此危急之際事事稽緩如此臣竊未安必以見在武臣無可送者故該司久未擧行耳滴漢城判尹金睟自慶尙道來所率軍官金良瑞乃前任守令之人頗似可任請以此入守城助防將稱號使之句當守城之事爲富良瑞所率熖焇煮取人二名則送于備邊司大抵自生變以後諸色軍人潰散之餘火炮匠下來此道者無幾臨戰器械不備聞京畿巡察使權徵處有京火炮匠四十餘人聚於海中而無所用之云請極擇事知匠人十餘名急急起送事。下書何如
臣はさきに安州の城を守る事を申し上げました。おおよそ平壌より北、義州より南では、ただこの地が喉を押さえる地であり、もしこれを失って守れなければ事を為し得ないからです。この城はまことにひどく空ろに広く、守ることもまた易しくありませんが、ただ積んだ穀があり、大きな軍がその前に在ります。不幸にして前で勝てなくとも、軍が崩れ散らずに退いてこの城を守れば、それでも支えることができます。
ところが城を守る器械が空しく、備わっておりません。その事を少し知る武臣を得て思わぬ患いに備えようと、妄りに申し上げるまでに至りましたが、久しく黒白がありません。この危うく急な折に事ごとにこのように遅いので、臣はひそかに心苦しく思います。必ず現に在る武臣に遣わすに足る者がないので、掌る司が久しく挙行できなかっただけでしょう。
ちょうど漢城判尹の金睟が慶尚道から来ましたが、率いている軍官の金良瑞はすなわち以前に守令を務めた人で、なかなか任せるに足るように思われます。請いますに、この人を城を守る助防将と称して、城を守る事を掌らせてください。良瑞が率いている、焇を煮取る人二名は備辺司へ送ります。
おおよそ変の起こった後、諸色の軍人が崩れ散った残りで、火砲匠としてこの道に下って来た者がいくらもなく、戦いに臨んで器械が備わっておりません。聞きますに、京畿巡察使の権徴の居る所に都の火砲匠四十余人が海の中に集まっているが用いる所がないと申します。請いますに、事を知る匠人十余名を極めて択んで急ぎ起こし送るよう書を下されるのはいかがでしょうか。