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大宛国大宛國
晋書 四夷伝(晋書に記された四方の異民族の記録) 全一巻 晋が見た四方の隣人たち。慕容廆に破られた夫余を詔によって立て直した話、馬韓・辰韓の風俗と蘇塗、粛慎の楛矢と石砮、そして兄と弟が馬の争いで分かれた吐谷渾七代の話が収められている。
1汗血馬の国
大宛國去洛陽萬三千三百五十里,南至大月氏,北接康居,大小七十餘城。土宜稻麥,有蒲陶酒,多善馬,馬汗血。其人皆深目多須。其俗娶婦先以金同心指鐶爲娉,又以三婢試之。不男者絕婚。姦淫有子,皆卑其母。與人馬乘不調墜死者,馬主出斂具。善市賈,爭分銖之利,得中國金銀,輒爲器物,不用爲幣也。
大宛国は、洛陽から一万三千三百五十里である。南は大月氏に至り、北は康居に接し、大小七十余の城がある。土地は稲と麦に適し、葡萄酒があり、良い馬が多く、馬は血のような汗を流す。その人々はみな目が深く窪み、髭が多い。その風俗では、妻を迎えるとき、まず金の同心の指輪で結納とし、また三人の侍女で試す。男の務めを果たせなければ婚姻を絶つ。姦淫して子を生めば、みなその母を低く見る。人に馬を貸して、乗る者が扱いきれず落ちて死んだときは、馬の主が葬りの道具を出す。商いが巧みで、わずかな利も争い、中国の金銀を得ると、すぐに器物を作り、貨幣としては用いない。
2藍庾と摩之
太康六年,武帝遣使楊顥拜其王藍庾爲大宛王。藍庾卒,其子摩之立,遣使貢汗血馬,
太康六年、武帝は使者の楊顥を送って、その王の藍庾を大宛王に任じた。藍庾が死んで、その子の摩之が立ち、使者を送って汗血馬を貢いだ。