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史臣はいう史臣曰

周書 異域伝(周書に記された異域の記録) 周書 異域傳 · 令狐徳棻ほか · 636年(唐・貞観10年) · 段落 1 · 漢字 160字 · 朗読 0.6分

周書 異域伝(周書に記された異域の記録) 全一巻 北周が見た隣人たち。高麗の十三の官職と骨蘇の冠、百済の於羅瑕・鞬吉支と十六の品階が詳しく、蛮・獠・宕昌羌・稽胡など中国の内外のさまざまな族の話が続く。版本を比べた校勘記66条を夾注として併せて訳した。

1史臣はいう

史臣曰:凡民肖形天地,稟靈陰陽,愚智本於自然,剛柔繫於水土。故雨露所會,風流所通,九川為紀,五嶽作鎮,此之謂諸夏。生其地者,則仁義出焉。昧谷、嵎夷、孤竹、北戶,限以丹徼紫塞,隔以滄海交河,此之謂荒裔。感其氣者,則凶德成焉。若夫九夷八狄,種落繁熾;七戎六蠻,充牣邊鄙。雖風土殊俗,嗜欲不同,至於貪而無厭,狠而好亂,彊則旅拒,弱則稽服,其揆一也。斯蓋天之所命,使其然乎。

史臣はいう。およそ民は天地にかたどって形をなし、陰陽から霊を受けるので、愚かさと賢さは自然に根ざし、強さと柔らかさは水と土に結びついている。だから雨や露が集まり、風が通い、九つの川が綱となり、五つの大山が鎮めとなる所、これを諸夏という。その地に生まれる者からは仁義が生まれ出る。昧谷・嵎夷・孤竹・北戸は、南の砦と北の塞で限られ、青い海と交河で隔てられている。これを荒裔といい、その気に感じる者からは凶悪な徳ができあがる。さて九夷と八狄は種族や部落が繁り栄え、七戎と六蛮は辺境のはてに満ちている。風土も風俗も異なり、好み求めるものも同じではないが、貪って飽きることがなく、荒々しくて乱を好み、強ければ群れて抗い、弱ければ頭を下げて服するという点に至っては、その筋道は一つである。これはおおかた天が命じて、そうさせているのだろうか。