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大年神の子孫大年神之子

古事記(古い事柄の記録) 古事記 · 太安万侶 · 712年(和銅5年) · 段落 2 · 漢字 322字 · 朗読 1.3分

古事記(古い事柄の記録) 上巻 日本で最も古い書物。天地が開けるところから始まり、神々の時代を経て推古天皇までの三巻。歌百五首が万葉仮名で記されており、漢字を意味ではなく音だけで用いた文章がまるごと残っている。日本書紀と同じ出来事を違えて記した箇所が多く、並べて読む値打ちが大きい。

1大年神の子十六神

故其大年神,娶神活須毗神之女伊怒比賣,生子:大國御魂神、次韓神、次曾富理神、次白日神、次聖神。又娶香用比賣,生子:大香山戶臣神、次年御神。又娶天知迦流美豆比賣,生子:奧津日子神、次奧津比賣命,亦名大戶比賣神。此者諸人以拜竈神者也。次,大山咋神,亦名山末之大主神。此神者坐近淡海國之日枝山,亦坐葛野之松尾,用鳴鏑神者也。次,庭津日神。次,阿須波神。次,波比岐神。次,香山戶臣神。次,羽山戶神。次,庭高津日神。次,大土神,亦名土之御祖神。 上件大年神之子,(自)大國御魂神以下、大土神以前,并十六神。

その大年神(おおとしのかみ)が、神活須毗神(かむいくすびのかみ)の娘、伊怒比賣(いのひめ)を娶(めあわ)せて生んだ子は、大國御魂神(おおくにみたまのかみ)、次に韓神(からかみ)、次に曾富理神(そほりのかみ)、次に白日神(しらひのかみ)、次に聖神(ひじりのかみ)です。

また香用比賣(かよひめ)を娶せて生んだ子は、大香山戶臣神(おおかぐやまとみのかみ)、次に年御神(みとしのかみ)です。

また天知迦流美豆比賣(あめちかるみづひめ)を娶せて生んだ子は、奧津日子神(おきつひこのかみ)、次に奧津比賣命(おきつひめのみこと)、別の名は大戶比賣神(おおへひめのかみ)です。これは諸人(もろびと)が竈(かまど)の神として拝む神です。

次に大山咋神(おおやまくいのかみ)、別の名は山末之大主神(やますえのおおぬしのかみ)です。この神は近淡海國(ちかつおうみのくに)の日枝山(ひえのやま)に坐し、また葛野(かずの)の松尾(まつお)に坐して、鳴鏑(なりかぶら)を用いる神です。

次に庭津日神(にわつひのかみ)、次に阿須波神(あすはのかみ)、次に波比岐神(はひきのかみ)、次に香山戶臣神(かぐやまとみのかみ)、次に羽山戶神(はやまとのかみ)、次に庭高津日神(にわたかつひのかみ)、次に大土神(おおつちのかみ)、別の名は土之御祖神(つちのみおやのかみ)です。

以上の大年神の子は、大國御魂神から大土神まで、あわせて十六神です。

夾注 8

五神

五神です。

此神名以音

この神の名は音で読みます。

二柱

二柱です。

訓天如天。亦自知下六字以音

「天」は「天」のまま読みます。また「知」から下の六字は音で読みます。

上

上げて読みます。

此神名以音

この神の名は音で読みます。

此神名以音

この神の名は音で読みます。

九神

九神です。

2羽山戶神の子八神

羽山戶神,娶大氣都比賣神,生子:若山咋神、次若年神、次妹若沙那賣神、次殄豆麻岐神、次夏高津日神,亦名夏之賣神、次秋毗賣神、次久久年神、次久久紀若室葛根神。 上件羽山戶神之子(自若山咋神)以下、若室葛根以前,并八神。

羽山戶神が、大氣都比賣神(おおげつひめのかみ)を娶せて生んだ子は、若山咋神(わかやまくいのかみ)、次に若年神(わかとしのかみ)、次にその妹の若沙那賣神(わかさなめのかみ)、次に殄豆麻岐神(みづまきのかみ)、次に夏高津日神(なつたかつひのかみ)、別の名は夏之賣神(なつのめのかみ)です。次に秋毗賣神(あきびめのかみ)、次に久久年神(くくとしのかみ)、次に久久紀若室葛根神(くくきわかむろつなねのかみ)です。

以上の羽山戶神の子は、若山咋神から若室葛根まで、あわせて八神です。

夾注 5

(自氣)下四字以音

「氣」から下の四字は音で読みます。

自沙下三字以音

「沙」から下の三字は音で読みます。

自殄下四字音

「殄」から下の四字は音で読みます。

久久二字以音

「久久」の二字は音で読みます。

久久紀三字以音

「久久紀」の三字は音で読みます。