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武烈天皇

古事記(古い事柄の記録) 古事記 · 太安万侶 · 712年(和銅5年) · 段落 1 · 漢字 106字 · 朗読 0.4分

古事記(古い事柄の記録) 中下巻 日本で最も古い書物。天地が開けるところから始まり、神々の時代を経て推古天皇までの三巻。歌百五首が万葉仮名で記されており、漢字を意味ではなく音だけで用いた文章がまるごと残っている。日本書紀と同じ出来事を違えて記した箇所が多く、並べて読む値打ちが大きい。

1武烈天皇

小長谷若雀命。坐長谷之列木宮。治天下捌歲也。此天皇。无太子。故爲御子代。定小長谷部也。御陵在片岡之石坏岡也。天皇既崩。無可知日續之王。故品太天皇五世之孫。袁本杼命。自近淡海國。令上坐而。合於手白髮命。授奉天下也。

小長谷若雀命(おはつせのわかさざきのみこと)は、長谷の列木宮(はつせのなみきのみや)におられて八年のあいだ天下をお治めになりました。

この天皇には太子がありませんでした。そこで御子の代わりとして小長谷部(おはつせべ)をお定めになりました。御陵は片岡の石坏岡(かたおかのいわつきのおか)にあります。

天皇が亡くなられて、日継(ひつぎ)を継ぐべき王がありませんでした。そこで品太天皇(ほむだのてんのう)の五世の孫、袁本杼命(おほどのみこと)を近淡海国(ちかつおうみのくに)からお上りいただいて、手白髪命(たしらかのみこと)と結ばせ、天下をお授けしました。