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宣化天皇

古事記(古い事柄の記録) 古事記 · 太安万侶 · 712年(和銅5年) · 段落 1 · 漢字 110字 · 朗読 0.4分

古事記(古い事柄の記録) 中下巻 日本で最も古い書物。天地が開けるところから始まり、神々の時代を経て推古天皇までの三巻。歌百五首が万葉仮名で記されており、漢字を意味ではなく音だけで用いた文章がまるごと残っている。日本書紀と同じ出来事を違えて記した箇所が多く、並べて読む値打ちが大きい。

1宣化天皇

建小廣國押楯命。坐檜埛之廬入野宮。治天下也。天皇。娶意意祁天皇之御子。橘之中比賣命。生御子。石比賣命。次小石比賣命。次倉之若江王。又娶川内之若子比賣。生御子。火穂王。次惠波王。此天皇之御子等并五王。故火穂王者。惠波王者。

建小広国押楯命(たけおひろくにおしたてのみこと)は、檜坰の廬入野宮(ひのくまのいおりののみや)におられて天下をお治めになりました。

天皇は意富祁天皇(おほけのてんのう)の御子、橘の中比売命(たちばなのなかつひめのみこと)をお妃に迎えて御子をお生みになりました。石比売命(いしひめのみこと)、次に小石比売命(おいしひめのみこと)、次に倉の若江王(くらのわかえのみこ)です。

また川内の若子比売(かわちのわくごひめ)をお妃に迎えて御子をお生みになりました。火穂王(ほのほのみこ)、次に恵波王(えはのみこ)です。

この天皇の御子たちは合わせて五王です。そして火穂王は(志比陀君の祖であり)、恵波王は(韋那君と多治比君の祖です)。

夾注 4

訓石如石。下效此。

「石」は「いし」と読みます。以下もこれにならいます。

男三。女二。

男が三人、女が二人です。

志比陀君之祖。

志比陀君(しひだのきみ)の祖です。

韋那君。多治比君之祖也。

韋那君(いなのきみ)と多治比君(たじひのきみ)の祖です。