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天龍寺・永平寺天龍寺·永平寺

奥の細道(奥州へ向かう細道の記) 奥の細道 · 松尾芭蕉 · 元禄15年(1702年)刊 · 1689年の旅 · 段落 2 · 漢字 147字 · 朗読 0.4分

奥の細道(奥州へ向かう細道の記) 全一巻 「月日は百代の過客であり、行き交う年もまた旅人です」 — 芭蕉が四十六歳で江戸を離れ、奥州と北陸を五か月かけて歩いた紀行文。夏草に武士たちの夢を見、岩にしみ入る蝉の声を聞き、一つ屋根の下に眠る遊女を萩と月に見立てる。散文が終わるところごとに俳句が一句置かれる。法顕・玄奘・慧超の求法記と並ぶ、この書斎のもう一つの道である。

1扇を引き裂く名残

丸岡天龍寺の長老古きちなみあれば尋ぬ亦金澤の北枝といふものかりそめに見過て此所までしたひ來る所々の風景過さす思ひつゞけて折ふしあはれ成る作意など聞ゆ今既に別れにのぞみて 物かいて扇引さく名殘哉

丸岡の天龍寺の長老と古い縁があるので訪ねました。また金沢の北枝という人が、ちょっと見送るつもりでこの所まで慕って来ました。所々の風景を見過ごさず、よく考え続けていて、折々あわれな作意などを聞かせてくれます。今、別れに臨んで

物を書きつけて / 扇を引き裂く名残よ

2永平寺

五十町山に入て永平寺を禮す道元禪師の御寺也邦機千里を避てかゝる山陰に跡をのこし給ふも貴きゆへありとかや

五十町山に入って永平寺に礼拝しました。道元禅師のお寺です。都の賑わいを千里の外に避けて、このような山陰に跡をお残しになったのも、貴い理由があるとかいうことです。