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中山経 第三中次三經

山海経(山と海の彼方を記した経) 山海經 · 作者未詳 · 郭璞 注 · 戦国〜前漢(注は4世紀) · 段落 6 · 漢字 444字 · 朗読 1.8分

山海経(山と海の彼方を記した経) 山経・中山経 山の彼方と海の外の国々を記した最も古い地理書であり、神話の蔵である。一人が作ったものではなく、戦国時代から漢まで多くの手を経てできあがり、4世紀に郭璞が注を付けた。九尾の狐、精衛、夸父、刑天、西王母はみなここから出た。「東海の内、北海の隅に国があり、その名を朝鮮という」 — 朝鮮という名が残る最も早い記録の一つがこの書にある。

《中次三經》萯山之首,曰敖岸之山,其陽多㻬琈之玉,其陰多赭、黃金。神熏池居之。是常出美玉。北望河林,其狀如莤如舉。有獸焉,其狀如白鹿而四角,名曰夫諸,見則其邑大水。

『中次三経』。萯山の連なりの始まりは敖岸山である。日の当たる側には㻬琈の玉が多く、日陰の側には赭土と黄金が多い。神の熏池がそこに住む。ここからは常に美しい玉が出る。北に河林を望むと、その姿は茜のようでもあり、香椿のようでもある。ここに獣がいる。姿は白い鹿のようで角が四つあり、名を夫諸という。これが現れるとその邑に大水が出る。

又東十里,曰青要之山,實惟帝之密都。是多駕鳥。南望墠渚,禹父之所化,是多僕累、蒲盧。䰠武羅司之,其狀人面而豹文,小要而白齒,而穿耳以鐻,其鳴如鳴玉。是山也,宜女子。畛水出焉,而北流注于河。其中有鳥焉,名曰鴢,其狀如鳧,青身而朱目赤尾,食之宜子。有草焉,其狀如葌,而方莖黃華赤實,其本如藁本,名曰荀草,服之美人色。

さらに東へ十里行くと青要山で、ここがまさに帝の秘めた都である。ここには駕鳥が多い。南に墠渚を望むと、禹の父が身を変えた所である。ここにはかたつむりや蛙が多い。神の武羅がこれを司り、その姿は顔が人で紋は豹、腰が細く歯が白い。耳を穿って鐻を掛け、その鳴き声は玉が鳴るようである。この山は女子によい。畛水がここから出て、北へ流れて河に入る。その水に鳥がいる。名を鴢という。姿は野鴨のようで体が青く、目が赤く尾が赤い。これを食べると子を持つのによい。ここに草がある。姿は葌草のようで茎が四角く、花が黄色く実が赤い。その根は藁本のようで、名を荀草という。これを身に着けると顔色が美しくなる。

又東十里曰騩山,其上有美棗,其陰有㻬琈之玉。正回之水出焉,而北流注于河。其中多飛魚,其狀如豚而赤文,服之不畏雷,可以禦兵。

さらに東へ十里行くと騩山である。その上には良い棗があり、日陰の側には㻬琈の玉がある。正回水がここから出て、北へ流れて河に入る。その水には飛魚が多く、姿は豚のようで赤い紋がある。これを身に着けると雷を恐れず、武器を防ぐことができる。

又東四十里,曰宜蘇之山,其上多金玉,其下多蔓居之木。滽滽之水出焉,而北流注于河,是多黃貝。

さらに東へ四十里行くと宜蘇山である。その上には金と玉が多く、その下には蔓居の木が多い。滽滽水がここから出て、北へ流れて河に入る。ここには黄色い貝が多い。

又東二十里,曰和山,其上無草木而多瑤碧,實惟河之九都。是山也五曲,九水出焉,合而北流注于河,其中多蒼玉。吉神泰逢司之,其狀如人而虎尾,是好居于萯山之陽,出入有光。泰逢神動天地氣也。

さらに東へ二十里行くと和山である。その上には草木がなく瑤と碧が多く、ここがまさに河の九つの都である。この山は五つの曲がりがあり、九つの水がここから出て、合わさって北へ流れて河に入る。その水には蒼玉が多い。吉い神の泰逢がこれを司り、その姿は人のようで尾が虎である。萯山の南に住むのを好み、出入りするときに光を放つ。泰逢の神は天と地の気を動かす。

凡萯山之首,自敖岸之山至于和山,凡五山,四百四十里。其祠︰泰逢、熏池、武羅皆一牡羊副,嬰用吉玉。其二神用一雄雞瘞之,糈用稌。

およそ萯山の連なりの始まりは、敖岸山から和山まで合わせて五つの山、四百四十里である。その祭りは、泰逢・熏池・武羅にはみな牡羊一頭を割いて用い、嬰には吉玉を用いる。その二神には雄鶏一羽を用いて埋め、供え米には糯米を用いる。