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中山経 第二中次二經

山海経(山と海の彼方を記した経) 山海經 · 作者未詳 · 郭璞 注 · 戦国〜前漢(注は4世紀) · 段落 10 · 漢字 404字 · 朗読 1.6分

山海経(山と海の彼方を記した経) 山経・中山経 山の彼方と海の外の国々を記した最も古い地理書であり、神話の蔵である。一人が作ったものではなく、戦国時代から漢まで多くの手を経てできあがり、4世紀に郭璞が注を付けた。九尾の狐、精衛、夸父、刑天、西王母はみなここから出た。「東海の内、北海の隅に国があり、その名を朝鮮という」 — 朝鮮という名が残る最も早い記録の一つがこの書にある。

《中次二經》濟山之首,曰煇諸之山,其上多桑,其獸多閭麋,其鳥多鶡。

『中次二経』。済山の連なりの始まりは煇諸山である。その上には桑が多く、その獣には閭や麋が多く、その鳥には鶡が多い。

又西南二百里,曰發視之山,其上多金玉,其下多砥礪。即魚之水出焉,而西流注于伊水。

さらに西南へ二百里行くと発視山である。その上には金と玉が多く、その下には砥石が多い。即魚水がここから出て、西へ流れて伊水に入る。

又西三百里,曰豪山,其上多金玉而無草木。

さらに西へ三百里行くと豪山である。その上には金と玉が多く、草木がない。

又西三百里,曰鮮山,多金玉,無草木。鮮水出焉,而北流注于伊水。其中多鳴蛇,其狀如蛇而四翼,其音如磬,見則其邑大旱。

さらに西へ三百里行くと鮮山である。金と玉が多く、草木がない。鮮水がここから出て、北へ流れて伊水に入る。その水には鳴蛇が多く、姿は蛇のようで翼が四つある。その声は磬のようで、これが現れるとその邑にひどい旱が起こる。

又西三百里,曰陽山,多石,無草木。陽水出焉,而北流注于伊水。其中多化蛇,其狀如人面而豺身,鳥翼而蛇行,其音如叱呼,見則其邑大水。

さらに西へ三百里行くと陽山である。石が多く、草木がない。陽水がここから出て、北へ流れて伊水に入る。その水には化蛇が多く、姿は顔が人で体は山犬、翼は鳥のようで蛇のように這う。その声は叱り呼ぶ声のようで、これが現れるとその邑に大水が出る。

又西二百里,曰昆吾之山,其上多赤銅。有獸焉,其狀如彘而有角,其音如號,名曰蠪蛭,食之不眯。

さらに西へ二百里行くと昆吾山である。その上には赤銅が多い。ここに獣がいる。姿は豚のようで角があり、その声は吼える声のようで、名を蠪蛭という。これを食べると悪夢にうなされない。

又西百二十里,曰葌山,葌水出焉,而北流注于伊水,其上多金玉,其下多青雄黃。有木焉,其狀如棠而赤葉,名曰芒草,可以毒魚。

さらに西へ百二十里行くと葌山である。葌水がここから出て、北へ流れて伊水に入る。その上には金と玉が多く、その下には青雄黄が多い。ここに木がある。姿は棠梨のようで葉が赤く、名を芒草という。これで魚を毒にかけて捕ることができる。

又西一百五十里,曰獨蘇之山,無草木而多水。

さらに西へ百五十里行くと独蘇山である。草木がなく、水が多い。

又西一百二十里,曰蔓渠之山,其上多金玉,其下多竹箭。伊水出焉,而東流注于洛。有獸焉,其名曰馬腹,其狀如人面虎身,其音如嬰兒,是食人。

さらに西へ百二十里行くと蔓渠山である。その上には金と玉が多く、その下には矢竹が多い。伊水がここから出て、東へ流れて洛水に入る。ここに獣がいる。その名を馬腹という。姿は顔が人で体は虎、その声は赤子のようで、人を食う。

凡濟山之首,自煇諸之山至于蔓渠之山,凡九山,一千六百七十里。其神皆人面而鳥身。祠用毛,用一吉玉,投而不糈。

およそ済山の連なりの始まりは、煇諸山から蔓渠山まで合わせて九つの山、千六百七十里である。その神はみな顔が人で体が鳥である。祭りには毛の全い牲を用い、吉玉一つを投げ入れるが、供え米は用いない。