いにしえの文 › 東国李相国集(東国の李相国の文集) › 前集 巻2

数日後、また遊んで石の台に登り月を見る後數日。復遊登石臺翫月。

東国李相国集(東国の李相国の文集) 東國李相國集 · 李奎報(イ・ギュボ) · 1241年(高麗・高宗28年)編 · 1251年に改め補う · 段落 1 · 漢字 99字 · 朗読 1分

東国李相国集(東国の李相国の文集) 前集 巻2 高麗の李奎報が生涯に作った文章を、子の李涵が1241年に編んで刻み、孫の李益培が1251年に改め補った文集。詩と賦、王に奉った表と箋、寺と塔に付けた記、碑銘と墓誌銘、手紙と序文、そしてモンゴルが攻め入った時に行き交った国書までが収められている。高句麗の始祖を歌った「東明王篇」が前集の巻3にあり、酒と琴と詩を友として自ら白雲居士と名のった人の一日一日が後集に残っている。書は、彼が目を病んで筆を置く最後の詩と、彼が死んだ後に他の人が作って付けた誄書・墓誌銘で閉じる。

翫月聞自古。古尙如此今何負。古人翫月付今人。今人不翫無奈與月忤。月忤不復照人來。我恐天地六合大昏瞽。與君置酒謀翫月。月若有喜撥出雲間。迺知明月精萬眼懸睛。光彩上射增光明。若無翫月眼。恐減昔時淸。憑君聽我翫月詞。酒盡添壺徹五更。

月を観ることは昔から聞いている 昔もこうであったのに、今どうして背こうか 昔の人が月を観ることを今の人に譲ったのに 今の人が観なければ月と食い違うのをどうしよう 月が食い違って再び人を照らしに来なければ わたしは天と地と六方が大いに暗んで盲になるのが怖い 君と酒を設けて月を観る計らいをすると 月も喜ぶように雲の間を分けて出て来る そこで分かった、明るい月の精に万の瞳がかかって 光が上へ射して明るさを増すのだと もし月を観る眼がなければ 昔の清らかさが減るのが怖い 君に頼む、わたしの月を観る歌を聞いてくれ 酒が尽きれば壺を足して五更まで行こう