いにしえの文 › 東国李相国集(東国の李相国の文集) › 前集 巻7

崔詵枢密に奉る上崔樞密詵

東国李相国集(東国の李相国の文集) 東國李相國集 · 李奎報(イ・ギュボ) · 1241年(高麗・高宗28年)編 · 1251年に改め補う · 段落 1 · 漢字 220字 · 朗読 2.4分

東国李相国集(東国の李相国の文集) 前集 巻7 高麗の李奎報が生涯に作った文章を、子の李涵が1241年に編んで刻み、孫の李益培が1251年に改め補った文集。詩と賦、王に奉った表と箋、寺と塔に付けた記、碑銘と墓誌銘、手紙と序文、そしてモンゴルが攻め入った時に行き交った国書までが収められている。高句麗の始祖を歌った「東明王篇」が前集の巻3にあり、酒と琴と詩を友として自ら白雲居士と名のった人の一日一日が後集に残っている。書は、彼が目を病んで筆を置く最後の詩と、彼が死んだ後に他の人が作って付けた誄書・墓誌銘で閉じる。

世出文章伯。興由德義門。八龍初竝躍。三鳳最超騫。陳湛眞難弟。桓榮實有孫。白眉奇表秀。靑鬢美官尊。洒翰雲多態。端容玉不言。循循家訓在。挺挺祖風存。月裡名書澤。紗中像護藩。中興依日月。大手定乾坤。已入棲烏府。將登畫鹿轓。立朝威凜凜。愛客色溫溫。憶昨方投刺。移時得接論。仰鑽彌自若。慰勉一何敦。邊幅䂓多檢。毛皮禮去煩。歸來空想像。早晚更攀援。我李難成蔭。何門可托根。高蹤隨泛梗。幽佩綴芳蓀。衆謗吹毛急。狂言到口呑。短衣愁寗戚。一室著陳蕃。官路如天遠。年光劇海奔。陸沈那久困。水擊會高飜。已恃知音在。行銷泣璞冤。孔融憐我否。一鶚在平原。

代々文章の第一人者を出すのは 興りが徳と義の家に由来するからだ 八匹の竜が初めて並んで跳ね 三羽の鳳が最も高く飛び上がった 陳氏と湛氏もまことに弟となりがたく 桓栄には実に良い孫があった 白い眉の奇なる姿が抜きん出て 青い鬢に美しい官位が高い 筆を振るえば雲が多くの姿をとり 容を正せば玉が物を言わない 順序正しい家の教えがあり まっすぐな祖先の風が残っている 月の中に名が恩沢として書かれ 紗の中の肖像が藩屏を守る 中興は日と月に拠り 大いなる手が天地を定めた すでに烏の棲む府に入り やがて鹿を描いた車に乗るだろう 朝廷に立てば威厳が凛々しく 客を愛すれば顔色が温かい 思えば先ごろ初めて名刺を差し出し しばらくしてお目にかかって語ることができた 仰いで穿つほどにいよいよ泰然とされ 慰め励ましてくださることのなんと篤いことか 身なりの端々は検めることが多いものなのに 毛や皮のような礼は煩わしさを取り除かれた 帰ってきてむなしく思い描き 遅かれ早かれまた取りすがろうとする 我が李は蔭を成しがたいので どの門に根を託せようか 高い跡は漂う梗に従い 奥深い佩び玉は香しい蓀を綴る 多くの謗りが毛を吹いて急で 狂った言葉は口まで来ると呑み込む 短い衣に甯戚を憂い 一間の室に陳蕃を顕す 官の道は天のように遠く 年月は海のように激しく走る 陸に沈んでどうして長く苦しもう 水を打っていつかは高く翻るだろう すでに音を知る人がいることを頼みにしているので やがて璞を抱いて泣いた無念も消えるだろう 孔融は私を憐れんでくださるだろうか 一羽の鶚が平原にいる

夾注 2

上卽祚。入北朝修製。公皆爲之。

天子が即位するとき、北朝に入って作った文を、公がすべて作った。

兼御史大夫。

御史大夫を兼ねた。