いにしえの文 › 東国李相国集(東国の李相国の文集) › 前集 巻10

竹州万善寺に遊び、板上の諸学士の詩韻に次ぐ遊竹州萬善寺。次板上諸學士詩韻。

東国李相国集(東国の李相国の文集) 東國李相國集 · 李奎報(イ・ギュボ) · 1241年(高麗・高宗28年)編 · 1251年に改め補う · 段落 2 · 漢字 80字 · 朗読 0.8分

東国李相国集(東国の李相国の文集) 前集 巻10 高麗の李奎報が生涯に作った文章を、子の李涵が1241年に編んで刻み、孫の李益培が1251年に改め補った文集。詩と賦、王に奉った表と箋、寺と塔に付けた記、碑銘と墓誌銘、手紙と序文、そしてモンゴルが攻め入った時に行き交った国書までが収められている。高句麗の始祖を歌った「東明王篇」が前集の巻3にあり、酒と琴と詩を友として自ら白雲居士と名のった人の一日一日が後集に残っている。書は、彼が目を病んで筆を置く最後の詩と、彼が死んだ後に他の人が作って付けた誄書・墓誌銘で閉じる。

寺藏靑草暗。路入碧蘿深。谷密閑雲聚。園荒猛燒侵。曉風饒鐸舌。夕月浸潭心。好在靑山色。休官欲重尋。

寺は青草に隠れて暗く 道は碧い蔦の奥へ深く入る 谷が密やかで閑かな雲が集まり 園が荒れて激しい野火が迫る 暁の風が鐸の舌をたっぷりと鳴らし 夕べの月が淵の真ん中に沈む よくあれ、青い山の色よ 官を辞してまた訪ねたい

夾注 1

二首

二首。

曲澗水微咽。空巖雲自廻。烟輕霜練靜。山嫮畫屛開。黃犢駄童去。靑猿送客來。爲憐風景好。下馬更低徊。

曲がった谷川の水がかすかにむせび 人のいない岩に雲がおのずとめぐる 煙が軽く、霜の練絹が静かで 山が美しく、絵の屏風が開く 黄色い子牛が童を乗せて去り 青い猿が客を送りに来る 風景のよさを愛おしんで 馬を下りてまた行きつ戻りつする