いにしえの文 › 東国李相国集(東国の李相国の文集) › 前集 巻12

ふたたび答える復答

東国李相国集(東国の李相国の文集) 東國李相國集 · 李奎報(イ・ギュボ) · 1241年(高麗・高宗28年)編 · 1251年に改め補う · 段落 2 · 漢字 253字 · 朗読 2.6分

東国李相国集(東国の李相国の文集) 前集 巻12 高麗の李奎報が生涯に作った文章を、子の李涵が1241年に編んで刻み、孫の李益培が1251年に改め補った文集。詩と賦、王に奉った表と箋、寺と塔に付けた記、碑銘と墓誌銘、手紙と序文、そしてモンゴルが攻め入った時に行き交った国書までが収められている。高句麗の始祖を歌った「東明王篇」が前集の巻3にあり、酒と琴と詩を友として自ら白雲居士と名のった人の一日一日が後集に残っている。書は、彼が目を病んで筆を置く最後の詩と、彼が死んだ後に他の人が作って付けた誄書・墓誌銘で閉じる。

前三篇。皆言花柳之事。頗近浮靡。今於此篇。悉皆削去。亦變風反正之義也。

前の三篇はどれも花と柳のことを言って、いささか浮かれて華美に近かった。今この篇ではそれをすべて削り去った。これもまた、変わった風を正しいところへ返す意である。

夾注 1

幷序

序を併せた。

巧人弄幻使人眩。丹靑傅會須臾卷。造物生人亦戱耳。俯仰去來空瞪眄。仰觀三皇如蝨蟻。况肯螟蛉議醒醉。我寧與世著津迷。義不從人甘竈媚。靑蠅一箇忽點玉。心火炎炎難可撲。小䆫盡日雨聲寒。幽徑無人苔暈綠。子昂作詩皆感寓。士衡托物多效古。鍾山明月歸去來。山英莫惜綠池汙。人間翻覆已了了。口自無言心自笑。書生强很天公憎。詩語孤高俗子誚。對君如識紫芝眉。君亦呼予楊小兒。吐箇虹蜺萬丈氣。贈之氷雪三條詩。莫導塩虀情味薄。天漿會把斗杓酌。仍草新詞頌大平。大平天子壽攸酢。餘波儻及泥蟠裏。呼吸風雷一飛起。相從橐筆接英遊。共賞未央宮柳翠。

巧みな者が幻術を弄んで人を眩ませ 丹青で取り繕っては、たちまちに巻き収める 造物主が人を生むのもまた戯れにすぎず 俯き仰ぎ、去り来るのに、いたずらに目を見張るばかりだ 仰いで三皇を見ても虱や蟻のようなのに まして螟蛉が醒めと酔いを論じられよう 私はむしろ世と共に渡し場で迷い続けようとも 義として、人に従ってかまどに媚びることを甘んじはしない 青蠅一匹がふと玉に点を打てば 心の火が炎々と燃えて消しがたい 小さな窓に一日中、雨の音が冷たく 奥深い小道に人はなく、苔のむらが青い 子昂が詩を作ったのは、みな感を寄せたもので 士衡が物に託したのは、多く古を倣ったものだ 鍾山の明月よ、帰って行こう 山の精よ、青い池が汚れるのを惜しむな 人の世の覆り返しをすでに明らかに知ったから 口は自ずと言葉なく、心は自ずと笑う 書生が強く頑なだから天がこれを憎み 詩の言葉が孤り高いから、俗な者が咎める 君に向かえば紫芝の眉を知ったようで 君もまた私を楊家の小児と呼ぶ 虹のような万丈の気を吐き 氷と雪のような三筋の詩を贈ってくれた 塩と漬け菜で情も味も薄いなどと言うな 天の汁を、きっと北斗の柄で掬おう 続いて新しい詞を草して太平を頌え 太平の天子の寿をもって報いるところとしよう 余る波がもし泥にうずくまる者にまで及べば 風と雷を呼吸して、一度に飛び立とう 互いに従って筆箱を担い、優れた遊びに連なり 共に未央宮の柳の青さを眺めよう

夾注 2

子於全州。爲同寮所諳故云。

私が全州で同僚によく知られていたので、こう言った。

來詩有塩虀之語。

送られてきた詩に、塩と漬け菜という語があった。