晋康侯の邸で聖駕を迎える際の教坊の致語と口号晉康侯邸迎聖駕次。敎坊致語口號。
1致語
望天子氣。朱門洞闢於侯蕃。出玉宸居。黃傘徐移於輦路。父老猶喜及見。遐邇莫不胥讙。恭惟聖上陛下。睿哲自天。文章憲古。垂衣裳於化國。坐撫太平。誓帶礪於功臣。備加優禮。至許親臨於私第。欲爲罕有之榮觀。溫不至熱。涼不至寒。適仲春之紀候。句者盡達。甲者盡拆。方庶物之向榮。風伯淸塵。鑾輿戒道。降天仙於地上。屈帝座於人間。曲卷深閭。猶覩龍顔之表。長廊廣廡。摠成鷺序之場。錦障霞連。綵山雲疊。尋撞走索。傾九市以聳觀。擊石鳴絲。亘八街而齊聽。妾等逖聞盛事。來自淸都。與六虯之如飛。與百獸而率舞。越三韓二百餘載。方瞻感會之風雲。合五帝一千許年。願作游觀之日月。不勝延佇。敢進歌謠。
天子の気を望めば、諸侯の邸の朱い門が大きく開き、宮中のお住まいを出られると、黄色い日傘が御車の路をゆるやかに進んで行きます。年老いた者たちはこれを目にできたことを喜び、遠近どこでも歓ばない者はありません。謹んで思いますに、聖上陛下は睿く明らかな徳を天から授かり、文章は古の法に則っておられます。教化の行き渡った国に衣の裾を垂れ、座したまま太平を撫で、功臣には帯と砥石をもって誓われ、厚い礼を加えられました。臣下の私邸にまで親しくお出でになることを許され、稀にしかない栄えある眺めとしてくださいました。温かくても暑くはなく、涼しくても寒くはなく、仲春の候にかなって、曲がった芽はすべて伸び、殻をかぶった芽はすべて開き、万物がまさに盛りに向かおうとしています。風の神が塵を清め、御車が道を調べるので、天の仙人が地上に降り、天帝の座が人の世に屈んで来るようです。曲がった路地や奥深い里からも龍顔のお姿を仰ぎ見ることができ、長い廊や広い廂がみな鷺のように列をなす班の場となりました。錦の帳は霞のように連なり、彩りの山は雲のように重なります。竿登りや綱渡りに九つの市が傾くほど人が集まって見上げ、石を打ち絃を鳴らす音が八つの街に響いて一斉に聞こえます。わたくしどもは遠くから盛大な催しを聞いて清らかな都から参りました。六頭の虯が飛ぶように進むのに従い、百の獣とともに舞います。三韓の二百余年を越えて、ようやくこの出会いの風雲を仰ぎ、五帝の一千年ほどを合わせて、遊び眺める日月となることを願います。仰いで待ち望む思いに堪えず、敢えて歌を進め上げます。