宗室の沔が先の官を謝する表同前謝表
云云。明綸不反。固殊削葉之封。淺器易盈。懼過飮河之腹。省循非稱。愧汗交幷。伏念臣天質▣昏。人材樗散。徒託乾坤之造。粗免踣顚。坐糜祿廩之豐。略微報效。偶緣天幸。復被聖知。自從蘭阪之遊陪。嘗紆縟眷。何意楓宸之邃密。又記保孱。特崇甸服之班。俾陟信圭之秩。本非公望。又踐台躔。八政修而七政齊。何德可致。一命僂而再命傴。以榮爲憂。方拜章以乞辭。復降詔而敦勉。此蓋伏遇聖上陛下。仁親九族。智燭群心。用人若文王之時。於周爲盛。裂土如高帝之約。非劉不封。肆收譾薄之資。庸賁寵光之美。臣敢不礪修鈍器。鞭策駑才。心戰淵氷。益勉諸侯之孝。身爲屛翰。力匡天子之家臣。無任云云。
云々。明らかな詔は翻されませんので、まことに桐の葉を切って封じた戯れとは違い、浅い器は容易に満ちますので、もぐらが川の水を飲んでも自分の腹を満たすだけであるのに、その分を越えるのではないかと恐れます。自ら振り返って釣り合いませんので、恥ずかしさと汗が共に出ます。
伏して思いますに、臣は生まれつきの資質が□暗く、人となりは樗のように役に立ちません。いたずらに天地のお造りに託して、ようやく倒れることを免れ、座ったまま豊かな禄をついやしながら、報いたものはほとんどありません。
たまたま天の幸いによって、重ねて君に知られる恵みを被りました。蘭の丘の遊びにお供してから、かつて厚いお目をかけていただきましたのに、どうして楓の宮の奥深い所で、また弱い身を守り覚えていてくださろうと思いましたでしょうか。とくに甸服の列に高め、信圭の品階に昇らせてくださいました。
もともと公のための望みもないのに、また三公の位を踏みました。八つの政が修まり七つの政が整うことを、どんな徳で成し遂げましょうか。一度命を受ければ背をかがめ、二度命を受ければさらにかがめるというとおり、栄えを憂いとしております。ちょうど文を上げて辞退を願いましたところ、重ねて詔を下して厚くお勧めになりました。
これはおおよそ、聖上陛下が九つの族を仁をもって親しまれ、知恵で多くの心を照らされ、人を用いることが文王の時のようで周において盛んであり、土地を分けることが高帝の約のようで、劉氏でなければ封じられなかった、ということです。そこで浅く薄い資質を取り上げ、ご寵愛の輝かしい美しさで飾ってくださいました。
臣がどうして鈍い器を磨き、のろい才に鞭打たずにおられましょうか。心は淵と氷の上を踏むように震えながら諸侯の孝にいよいよ努め、身は垣となって天子の家を力を尽くして正しましょう。臣は堪えられず、云々。
夾注 1
中謝。
ここに中謝、すなわち謝意を述べる言葉が入る。