奇平章が位を退くことを願う表奇平章乞辭位表
云云。月盈則虧。物忌大滿。日入而息。人不常勞。況冒寵而久居。雖有悔而何及。敢敷危悃。乞解重權。伏念臣謬以庸虛。早登華要。自明廟而至聖代。片事三朝。由樞府而踐宰衡。又踰一紀。無功可記。尸祿則多。在平時猶懼其不支。況弱質早衰於多病。目昏翳而幾不辨物。體淸瘦而尙未勝衣。若此不辭。又將何待。雖君上有包含之德。而宰想非曠素之官。伏望聖上陛下。推哀矜惻隱之心。憫老朽尫殘之物。特垂兪詔。許遂退藏。則漱和氣於聖時。餘生足養。掛丹心於帝闕。一日何忘。云云。
云々。月は満ちれば欠け、物はあまりに満ちることを忌みます。日が沈めば休むもので、人は常に働き続けることはできません。まして寵を冒して長く留まり、後になって悔いてもどうして及びましょうか。あえて恐れる胸の内を述べて、重い権を解いてくださるよう願います。
伏して思いますに、臣は誤って凡庸で空ろな身で、早くから輝かしく枢要な地位に昇りました。明宗の御代から今の聖なる御代に至るまで三つの朝廷に仕え、枢府を経て宰相の位を踏んでから、また十二年を越えました。
記すべき功はなく、位だけを守って受けた禄は多いのです。平時でさえ支えきれないのではないかと恐れましたのに、まして弱い体が度重なる病で早くに衰えました。目は霞み覆われてほとんど物を見分けられず、体は痩せてまだ衣にも堪えません。これでも辞退しないなら、また何を待つのでしょうか。君には包んでくださる徳がおありでも、宰相は位ばかり空けて禄を食む官ではありません。
伏してお願いいたします。聖上陛下は哀れみ悼む心を推し広げられ、老いて朽ちた弱い身を憐れんでくださって、とくにお許しの詔を下され、退き隠れることを遂げさせてください。そうしてくださるなら、聖なる御代の和やかな気を吸って残る生を養うに足りましょうし、赤心を宮闕に懸けて、一日とてどうして忘れましょうか。云々。
夾注 1
中謝。
ここに中謝の言葉が入る。