公主が王后へ謝する表公主謝王后表
云云。后掖推慈。親莅施縏之禮。侯蕃作配。克成合巹之歡。俯仰增慙。周章失措。伏念妾精非㜈耀。派接天潢。旦違母育之恩。繼奉坤貞之德。養均己息。雖深撫育之情。性弊下愚。罔服柔嘉之訓。夫何睿眷。及此薄軀。導宣帝命之優。遂正人倫之始。此蓋伏遇王后殿下慶膺沙麓。功邁塗山。光配至尊。旣協符於燕石。尙容末質。亦得耦於鳳臺。妾敢不勉服女箴。修成婦道。委身外邸。縱忘執櫛之勞。注想中宮。第祝倒松之壽。云云。
云々。王后の宮で慈しみをお示しになり、自ら臨まれて嫁入りの帯を結ぶ礼を施してくださり、諸侯の家に連れ合いとなって、合巹の喜びを成しました。俯き仰いで恥ずかしさが増し、うろたえてどうすべきか分かりません。
伏して思いますに、妾は精気が輝く星から来たものではありませんが、流れは天の池につながっております。ひと朝に母に育てていただく恵みを失い、続いて坤の宮の貞しい徳を頂きました。育ててくださることは実の子と同じで、撫で育ててくださる情が深かったのに、性が下って愚かで、柔らかく美しい教えを身につけられませんでした。
それなのに、どうして明らかなお目がこの薄い身にまで及んで、君の寛やかなご命令を導き述べ、ついに人の道の初めを正してくださったのでしょうか。
これはおおよそ、王后殿下が沙麓の慶びをお受けになり、功は塗山氏を越えられ、至って尊い方に輝かしく配され、すでに燕石に符が合うようであられながら、なお取るに足りない資質まで容れてくださり、鳳凰の台で連れ合いを得させてくださった、ということに伏して遭ったのです。
妾がどうして女の戒めを努めて身につけ、婦の道を修め成さずにおられましょうか。身を外の邸に預けて、櫛を執ってお仕えする務めは忘れることになりましたが、心を中宮に注いで、ただ松のように久しいご寿命を祈りましょう。
夾注 2
中謝。
ここに中謝の言葉が入る。
燕石 — 後の句の鳳臺と対をなす比喩であるが、典拠が確かめられていない。句が消えないように字を残しておいた。 ― 訳者