いにしえの文 › 東国李相国集(東国の李相国の文集) › 前集 巻33

長孫が生まれて三日目に太子に下す教書大孫誕生三日賜大子敎書

東国李相国集(東国の李相国の文集) 東國李相國集 · 李奎報(イ・ギュボ) · 1241年(高麗・高宗28年)編 · 1251年に改め補う · 段落 1 · 漢字 223字 · 朗読 1.8分

東国李相国集(東国の李相国の文集) 前集 巻33 高麗の李奎報が生涯に作った文章を、子の李涵が1241年に編んで刻み、孫の李益培が1251年に改め補った文集。詩と賦、王に奉った表と箋、寺と塔に付けた記、碑銘と墓誌銘、手紙と序文、そしてモンゴルが攻め入った時に行き交った国書までが収められている。高句麗の始祖を歌った「東明王篇」が前集の巻3にあり、酒と琴と詩を友として自ら白雲居士と名のった人の一日一日が後集に残っている。書は、彼が目を病んで筆を置く最後の詩と、彼が死んだ後に他の人が作って付けた誄書・墓誌銘で閉じる。

云云。朕以祖宗積累之德。膺受丕圖。撫有三韓久矣。嘗自以爲朕雖不逮。苟得有嗣續之良。克昌厥後。則足以無負於祖宗。無愧於社稷矣。果得爾爲子。冊以儲副。方慶之之未暇也。爾復以岐嶷之資。得配淑媛。猶未及朞年。而又得元子。則爾之於祖宗。亦可謂不負矣。然後知朕與爾之能不墜先王無疆大曆服。永求傅于萬世明矣。夫復何憂哉。況婦人之免身。難莫難焉。爾子之生。易於反手。不拆不副。無菑無害。則是豈偶然耶。必天所保佑然也。宜勉加鞠養之慈。俾克遂元良之德。今於開福日。特遣使某官某等。備禮奬諭。以示予慺慺之意耳。所賜物件。具如別錄。至可領也。云云。

云云。

朕は祖宗が積み重ねた徳によって大いなる図を受け継ぎ、三韓を撫して治めて久しい。かつてみずから思うに、朕は及ばぬところがあっても、まことに継いでゆく良き子孫を得てその後を栄えさせるなら、祖宗に背くことがなく、社稷に恥じることがないであろうと。

果たして汝を子として得て、世継ぎに冊した。それを慶ぶ暇さえなかったのに、汝はさらに秀でた資質によって淑やかな伴侶を得て、まだ一年にもならぬうちに、また長子を得た。であれば、汝が祖宗に対してもまた背くことがなかったと言うべきである。そうしてはじめて、朕と汝が先王の限りなく大きな運命を落とさず、長く万世に伝えることを求められるのが明らかであるから、また何を憂えるであろうか。

まして婦人が身を解くことは、難しさの中でも最も難しい。汝の子が生まれたのは手を返すよりも易しく、裂けることも割れることもなく、災いも害もなかった。これがどうして偶然であろうか。必ず天が保ち佑けたのである。当然、育み養う慈しみを努めて加え、元良の徳を遂げさせるようにせよ。

いま開福の日に、特に使いとして某官某らを遣わし、礼を備えて誉め諭し、わが細やかな意を示すのである。賜る品々は、みな別に記したとおりである。至ったならば領するがよい。

云云。

夾注 1

上同

上に同じ。