舅である大府卿の晋公に捧げる祭文祭外舅大府卿晉公文
月日。直翰林李某。敬祭于亡舅大府卿晉公之靈。惟靈沈靜寘言。韜光內炤。明于步緯。不自表表。毅然膽氣。不露其徼。嗚呼哀哉。品登九卿。官不爲少。年餘七旬。壽不爲夭。其得暴疾。是所傷悼。一言莫宣。瞑目長逝。粤予早孤。無我敢敎。及來于公。親炙訓勵。能奮爲人。公助其翥。嗚呼哀哉。古者親迎。婦嬪于壻。其賴婦家。無有幾許。今則娶妻。男歸于女。凡己所須。婦家是據。姑舅之恩。有同怙恃。嗟嗟岳公。篤我周備。棄之而殂。吾將疇倚。何以厝兆名山之趾。落石一掩。永訣於此。猶有英魂。歆我薄祀。
某月某日、直翰林の李某は、亡き舅である大府卿の晋公の霊前に、敬んで祭りを捧げます。
明らかな霊は、沈み静かで言葉を控えられ、光を韜んで内に炤らされました。星の運行に明るくあられましたが自ら表立たせず、毅然とした胆の気をお持ちでしたが、その鋒をあらわにされませんでした。
ああ、哀しいことです。品は九卿に上りましたので官は少なからず、年は七十を越えましたので寿は夭くありません。ただ急な病を得られたことが傷ましいのです。ひと言も述べられぬまま、目を瞑って長く逝かれました。
私は早く父を亡くし、あえて私を教える者がありませんでした。公のもとに来て、親しく薫陶と励ましを受け、奮い立って人となることができましたので、公がその飛翔を助けてくださったのです。
ああ、哀しいことです。昔は親迎をして、婦が婿の家に来たので、婦の家に頼ることはいくらもありませんでした。今は妻を娶ると、男が女の家へ行きます。自分に要るものはすべて婦の家に拠りますから、舅と姑の恩は父母と同じです。
ああ、岳父よ。私を篤く行き届いて世話してくださったのに、これを捨てて逝かれましたので、私は誰を頼りましょう。名ある山の裾に墓所を定め、石を落として一たび覆えば、ここで永く別れます。それでも英き魂がおられるなら、私の薄い祀りを歆けてください。
夾注 1
葬所行
葬地で行ったものである。