公山大王に捧げる祭文祭公山大王文
云云。一女一男。謀安其身。豭肩稻飯。尙克事神。誠苟有至。受福蓁蓁。况我一人。以南面貴。事神孔勤。情禮悉備。凡曰名山。皆有常祀。豈其有求。然後始事。嗟爾頑民。磨牙吮血。斬刈人物。流播腥衊。驅擾平民。鹿駭蹶蹶。所經城邑。無不陷沒。焚殘聚落。比屋灰滅。罪固盈貫。理當往伐。是故受命。龔行天罰。聞我公山。四方所仰。享國血食。其來者尙。國之於神。旣恃有素。有事卽禱。於禮不阻。神亦於國。受祀繇古。倉卒有難。胡忍不救。玆將薄薦。敦遣信使。以不肖故。設莫助予。國不可負。其終棄歟。云云。
云々。
一人の女、一人の男でさえ、その身の安きを図るときに 豭の肩と稲の飯で、なお神に事えることができる 誠がまことに至れば、受ける福は蓁々として茂る まして私一人は、南面する貴さをもって 神に事えることきわめて勤め、情も礼もことごとく備えた およそ名ある山といえば、みな常の祀りがあるのだから どうして求めることがあってはじめて事えようか ああ、お前たち頑なな民は、牙を磨き血を吮い 人を斬り刈って、生臭い血を流し撒く 平らかな民を駆り騒がせ、鹿が驚いて蹶々とするようで 過ぎる城も邑も、陥ち没ちぬ所がない 聚落を焚き残して、家ごとに灰と滅した 罪はまことに貫に満ちた、理として当然、往いて伐つべきである それゆえ命を受けて、謹んで天の罰を行う 聞けば我が公山は、四方の仰ぐところ 国に血食を享けられてから、その来ること久しい 国が神に、すでに恃むところを旧くから持ち 事があればすぐ祈るのも、礼に背くことではない 神もまた国から祀りを受けられること古えからであるから 倉卒の難に、どうして救わずにいられよう ここにやがて薄い供え物を薦めようと、信ある使いを篤く遣わす 不肖のゆえに、たとえ私を助けられないとしても 国は負くことができない、ついにお見捨てになろうか
云々。