李侍郎が和して来た三首の韻に次いで、四首で答える次韻李侍郞見和三首以四首答之
畢竟難栽數四莖。尋常笑我拙於生。淸詩兼卵投之重。感淚非鮫報也輕。兒戲擲盤疑㲉破。妻藏踰月恐雛成。若將隴麥先呼餠。未掘園畦可曰羹。何況承恩親自見。直須作膳更敎精。靑苽作菓無多月。不用東陵學邵平。
結局、三、四茎を植えることさえ難しいので いつも暮らしに拙い私を笑われる 清らかな詩に里芋まで添えて贈ってくださったことは重いが 感じた涙は鮫人の珠ではないので、報いは軽い 子が戯れて盤に投げるので、殻が割れるかと気になり 妻が月を越えて隠しておくので、雛が孵るかと怖い 畝の麦を先に餅と呼ぶのであれば 畑の畝を掘る前に羹と言ってもよいだろう まして恵みを受けて、自ら目にしたのだから すぐに膳を作り、さらに丁寧にせよと言われる 青い瓜を果物とする日も、幾月も残っていないので 東陵で邵平に学ぶ必要もない
土膏雨助得肥莖。魁似靑邊斗大生。欲作跳毬圓或缺。擬看團石握還輕。不如當日烹而食。都爲吾儕嗜所成。果是名爲君子芋。也應慙入庶人羹。我眞癡漢那論品。子作新醫曰補精。貺及老翁能不感。若敎分肉卽陳平。
肥えた土に雨が助けて太い茎を得て 塊は青い方で、一斗ほどの大きさに育った 跳ねる毬にしようとすれば、丸くもあり欠けてもおり 丸い石かと見ようとすれば、握るとかえって軽い その日のうちに煮て食べるのに及ばないので すべて我らの好みに合うようになったのだ もし本当に君子の芋という名であるなら 庶人の羹に入ることを恥じるだろう 私はまことに愚かな者で、品等をどうして論じよう 君は新しい医者となって、精を補うと言う 老いた私にまで贈ってくださって、どうして感じないでいられよう 肉を分けさせたなら、まさに陳平であろう
夾注 1
禮記。有諸侯羹庶人羹。
『礼記』に、諸侯の羹と庶人の羹があるとされている。
不唯貪賞卓琅莖。亦欲潛觀物化生。入囿才看針脛短。披沙驚觸雪肌輕。一根如我猶難蒔。四等於君亦易成。已勝冬菁甘似蜜。何論秋蒜辣難羹。口譌都斥腥鱗遠。舌嗒方知異味精。略備盃觴當展謝。遲予微體得和平。
高く立つ玉のような茎を賞でたいだけでなく 物が化して生まれる理も、ひそかに見てみたいと思う 園に入って、今やっと針のような短い茎を見たのに 砂を掻き分けて、雪のような肌に驚いて触れた 私のような者は一株さえなお植えにくいのに 四つの等が、君にはまた易々と育つ すでに冬の蕪に勝って、甘さは蜜のようであるから 辛くて羹にしにくい秋の蒜を、どうして論じよう 口が狂って、生臭い魚をすべて遠くに退けていたのに 舌が鈍くなってはじめて、変わった味の精妙さを知った 杯を少し用意して礼を述べるべきなのに 私の弱った体が落ち着くのを待っている
夾注 1
予以病。近不喜食肉。
私は病のために、近ごろ肉を食べることを好まない。
方於漑灌養纖莖。未意團團卵復生。君倚園田裁易得。我憑廛市價非輕。畦中只見脩脩立。地底誰窺磊磊成。若欲對當須玉食。未宜容易偶藜羹。車聲作號曾難覈。鉅子稱名亦莫精。一字注箋廻見示。渙然釋此鬱心平。
ちょうど水をやって細い茎を育てていただけで 丸々とした卵がまた生じるとは思わなかった 君は園田に拠って植えれば得やすいが 私は市に拠るので、値は軽くない 畝の中にすらりと立つものだけを見ていた 地の底にごろごろと実ったのを、誰が覗いただろう これに対するなら玉のような膳でなければならず 藜の羹に軽々しく連れ合わせるべきではない 車聲と名づけたのは、かつて明かしがたく 鉅子と呼ぶのも、また精しくない 一字の注を付けて返し示してくださるなら この鬱がからりと解けて、心が安らぐだろう