いにしえの文 › 金剛経(金剛の智慧を説く経典) › 全一巻

不受不貪分 第二十八不受不貪分第二十八

金剛経(金剛の智慧を説く経典) 金剛般若波羅蜜經 · 鳩摩羅什 漢訳 · 402年(後秦・弘始4年) · 段落 3 · 漢字 106字 · 朗読 0.4分

金剛経(金剛の智慧を説く経典) 全一巻 「およそ形あるものはすべて虚妄である」 — とどまるところなく心を起こせと教える経典。昭明太子が分けた三十二分をそのまま従っている。六祖慧能はこの経の一句を聞いて発心したと伝える。

1忍を成し遂げた菩薩がまさる

「須菩提!若菩薩以滿恆河沙等世界七寶持用布施;若復有人,知一切法無我,得成於忍,此菩薩勝前菩薩所得功德。何以故?須菩提!以諸菩薩不受福德故。」

「須菩提よ、菩薩が恒河の砂の数ほどの世界に満ちる七つの宝を持ってきて布施したとしても、もしまた、ある人があらゆる法に我のないことを知って忍を成し遂げたなら、この菩薩は先の菩薩が得た功徳にまさる。なぜか。須菩提よ、もろもろの菩薩は福徳を受けないからである。」

夾注 1

一塵不染,何貪何受

塵ひとつ染まらないのに、何を貪り、何を受けようか。

2どうして福徳を受けないのか

須菩提白佛言:「世尊!云何菩薩不受福德?」

須菩提が仏に申し上げた。「世尊よ、どうして菩薩は福徳を受けないのでしょうか。」

3貪り執着しないからである

「須菩提!菩薩所作福德,不應貪著。是故說不受福德。」

「須菩提よ、菩薩は作った福徳を貪り執着してはならない。だからこそ福徳を受けないと説くのである。」