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鍾楼の破れた鐘で大砲を鋳て作ることを請う啓請以鍾樓破鍾鑄大砲。啓

懲毖録(過ちを懲らし後の憂いを慎む記録) 懲毖錄 · 柳成龍(リュ・ソンリョン) · 1633年刊行(壬辰倭乱の後に著す) · 段落 1 · 漢字 146字 · 朗読 1.2分

懲毖録(過ちを懲らし後の憂いを慎む記録) 巻5 芹曝集 壬辰倭乱が終わった後、領議政の柳成龍が自らの目で見たものを記して残した記録。「過ぎたことを懲らして後の憂いを慎む」という意で名を付けた。戦争がどのように始まり、朝廷が何を見落としたかを言い逃れなく記した。李舜臣を推挙したこと、明の軍とのいざこざ、民が経た惨状がそのまま収められている。

戰守之具火器爲最至於守城防灘則又必以大砲爲之近日外方往往有造設砲樓之處江華亦於臨海岸上設爲砲墻但火砲未能猝備每每求索於京中而軍器寺所造不敷不能分送若無器械則炮樓亦皆無用之具京外鍮鐵絕乏雖欲鑄成而無路前日鍾樓破鍾埋在土中留之無用且以事勢輕重緩急言之鑄砲急於鑄鍾請以此破鐵及時鑄成大砲分送諸處何如

戦い守る具としては火器が最上であり、城を守り灘を防ぐには、また必ず大砲を用います。近ごろ地方にときおり砲楼を設けた所があり、江華でも海に臨む岸の上に砲を放つ墻を築きました。

ただ火砲は急には備えられず、常に都で求めますが、軍器寺で造ったものが足りないので分けて送れません。器械がなければ砲楼もみな無用の具となります。都と地方に鍮鉄が極めて乏しく、鋳て作ろうとしても道がありません。

先日の鍾楼の破れた鐘は土の中に埋まったまま置いても無用であり、また事の軽重緩急から言えば、砲を鋳ることは鐘を鋳ることより急です。この破れた鉄で時に合わせて大砲を鋳て作り、諸所に分けて送らせるのはいかがでしょうか。