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裏見の滝裏見の瀧
奥の細道(奥州へ向かう細道の記) 全一巻 「月日は百代の過客であり、行き交う年もまた旅人です」 — 芭蕉が四十六歳で江戸を離れ、奥州と北陸を五か月かけて歩いた紀行文。夏草に武士たちの夢を見、岩にしみ入る蝉の声を聞き、一つ屋根の下に眠る遊女を萩と月に見立てる。散文が終わるところごとに俳句が一句置かれる。法顕・玄奘・慧超の求法記と並ぶ、この書斎のもう一つの道である。
1裏から見る滝
廿餘町山を登て瀧あり岩洞の頂より飛流して百尺千巖の碧潭におちたり岩窟に身をひそめて瀧のうらよりみれはうらみの瀧と申傳へ侍る也 しばらくは瀧に籠るや夏の初
二十町あまり山を登ると滝があります。岩屋の頂から飛ぶように流れ落ち、百尺下、千重の岩に囲まれた青い淵に落ちています。岩窟に身をひそめて、滝の裏側から見ることになるので、裏見の滝と言い伝えているそうです。
しばらくは滝に籠もるのでしょうか / 夏の初め