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海外南経海外南經

山海経(山と海の彼方を記した経) 山海經 · 作者未詳 · 郭璞 注 · 戦国〜前漢(注は4世紀) · 段落 23 · 漢字 667字 · 朗読 2.7分

山海経(山と海の彼方を記した経) 海経・海外南経 山の彼方と海の外の国々を記した最も古い地理書であり、神話の蔵である。一人が作ったものではなく、戦国時代から漢まで多くの手を経てできあがり、4世紀に郭璞が注を付けた。九尾の狐、精衛、夸父、刑天、西王母はみなここから出た。「東海の内、北海の隅に国があり、その名を朝鮮という」 — 朝鮮という名が残る最も早い記録の一つがこの書にある。

地之所載,六合之閒,四海之內,照之以日月,經之以星辰,紀之以四時,要之以太歲,神靈所生,其物異形,或夭或壽,唯聖人能通其道。

大地が載せているもの、六合の間、四海の内は、日と月がこれを照らし、星々がこれを経めぐり、四季がこれを綱とし、太歳がこれを要とする。神霊が生んだものであるから、その万物は形を異にし、早く死ぬものもあり、長く生きるものもある。ただ聖人だけがその道理に通じることができる。

海外自西南陬至東南陬者。

海外の、西南の隅から東南の隅に至るものである。

結匈國在其西南,其為人結匈。

結匈国はその西南にある。その人々は胸が突き出ている。

南山在其東南。自此山來,蟲為蛇,蛇號為魚。一曰南山在結匈東南。比翼鳥在其東,其為鳥青、赤,兩鳥比翼。一曰在南山東。

南山はその東南にある。この山から先では、虫を蛇といい、蛇を魚と呼ぶ。一説に、南山は結匈の東南にあるという。比翼鳥はその東にあり、その鳥は青と赤で、二羽が翼を並べる。一説に、南山の東にあるという。

羽民國在其東南,其為人長頭,身生羽。一曰在比翼鳥東南,其為人長頰。

羽民国はその東南にある。その人々は頭が長く、身に羽が生えている。一説に、比翼鳥の東南にあり、その人々は頬が長いという。

有神人二八,連臂,為帝司夜于此野。在羽民東。其為小人頰赤肩,盡十六人。

神人二八がいる。腕を連ねて、帝のためにこの野で夜を司る。羽民の東にある。彼らは背が低く、頬が赤く、肩が赤い。全部で十六人である。

畢方鳥在其東,青水西,其為鳥一腳。一曰在二八神東。

畢方鳥はその東、青水の西にある。その鳥は足が一本である。一説に、二八の神の東にあるという。

讙頭國在其南,其為人人面有翼,鳥喙,方捕魚。一曰在畢方東。或曰讙朱國。

讙頭国はその南にある。その人々は顔が人で翼があり、嘴が鳥で、ちょうど魚を捕っている。一説に、畢方の東にあるという。あるいは讙朱国ともいう。

厭火國在其南,獸身黑色。生火出其口中。一曰在讙朱東。

厭火国はその南にある。身は獣で色は黒い。火を生じてその口から吐き出す。一説に、讙朱の東にあるという。

三株樹在厭火北,生赤水上,其為樹如柏,葉皆為珠。一曰其為樹若彗。

三株樹は厭火の北にあり、赤水のほとりに生える。その木は柏のようで、葉はみな珠である。一説に、その木は箒のようだという。

三苗國在赤水東,其為人相隨。一曰三毛國。

三苗国は赤水の東にある。その人々は互いに付き従う。一説に、三毛国という。

臷國在其東,其為人黃,能操弓射蛇。一曰臷國在三毛東。

臷国はその東にある。その人々は黄色く、弓を操って蛇を射ることができる。一説に、臷国は三毛の東にあるという。

貫匈國在其東,其為人匈有竅。一曰在臷國東。

貫匈国はその東にある。その人々は胸に穴がある。一説に、臷国の東にあるという。

交脛國在其東,其為人交脛。一曰在穿匈東。

交脛国はその東にある。その人々は脛が互いに交わっている。一説に、穿匈の東にあるという。

不死民在其東,其為人黑色,壽,不死。一曰在穿匈國東。

不死の民はその東にある。その人々は色が黒く、長生きして死なない。一説に、穿匈国の東にあるという。

反舌國在其東,其為人反舌。一日支舌國在不死民東。

反舌国はその東にある。その人々は舌が裏返っている。一説に、支舌国が不死の民の東にあるという。

夾注 1

一作:岐舌國在其東,一曰在不死民東

「岐舌国がその東にある」と記すものもあり、「不死の民の東にある」と記すものもある。

昆侖虛在其東,虛四方。一曰在反舌東,為虛四方。

崑崙虚はその東にある。虚は四角である。一説に、反舌の東にあり、四角な虚だという。

羿與鑿齒戰于壽華之野,羿射殺之。在昆侖虛東。羿持弓矢,鑿齒持盾。一曰持戈。

羿は鑿歯と寿華の野で戦い、羿が射殺した。崑崙虚の東にある。羿は弓矢を持ち、鑿歯は盾を持つ。一説に、戈を持つという。

三首國在其東,其為人一身三首。一曰在鑿齒東。

三首国はその東にある。その人々は一つの身に三つの頭がある。一説に、鑿歯の東にあるという。

周饒國在其東,其為人短小,冠帶。一曰焦僥國在三首東。

周饒国はその東にある。その人々は背が低く小さく、冠をかぶり帯を締めている。一説に、焦僥国が三首の東にあるという。

長臂國在其東,捕魚水中,兩手各操一魚。一曰在焦僥東,捕魚海中。

長臂国はその東にある。水の中で魚を捕り、両手にそれぞれ一匹の魚を持っている。一説に、焦僥の東にあり、海の中で魚を捕るという。

狄山,帝堯葬于陽,帝嚳葬于陰。爰有熊、羆、文虎、蜼、豹、離朱、視肉。吁咽、文王皆葬其所。一曰湯山。一曰爰有熊、羆、文虎、蜼、豹、離朱、𩿨久、視肉、虖交。有范林方三百里。

狄山で、帝堯はその南に葬られ、帝嚳はその北に葬られた。ここには熊、羆、文虎、蜼、豹、離朱、視肉がいる。吁咽と文王はみなその所に葬られた。一説に、湯山という。一説に、ここには熊、羆、文虎、蜼、豹、離朱、𩿨久、視肉、虖交がいるという。方三百里の范林がある。

南方祝融,獸身人面,乘兩龍。

南方の祝融は、身は獣で顔は人、二匹の龍に乗る。