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海内南経海內南經

山海経(山と海の彼方を記した経) 山海經 · 作者未詳 · 郭璞 注 · 戦国〜前漢(注は4世紀) · 段落 18 · 漢字 429字 · 朗読 1.7分

山海経(山と海の彼方を記した経) 海経・海内南経 山の彼方と海の外の国々を記した最も古い地理書であり、神話の蔵である。一人が作ったものではなく、戦国時代から漢まで多くの手を経てできあがり、4世紀に郭璞が注を付けた。九尾の狐、精衛、夸父、刑天、西王母はみなここから出た。「東海の内、北海の隅に国があり、その名を朝鮮という」 — 朝鮮という名が残る最も早い記録の一つがこの書にある。

海內東南陬以西者。

海内の、東南の隅から西に至るものである。

甌居海中。閩在海中,其西北有山。一曰閩中山在海中。

甌は海の中にある。閩は海の中にあり、その西北に山がある。一説に、閩中山が海の中にあるという。

三天子鄣山在閩西海北。一曰在海中。

三天子鄣山は閩の西、海の北にある。一説に、海の中にあるという。

桂林八樹在番隅東。

桂林の八本の木は番隅の東にある。

伯慮國、離耳國、雕題國、北朐國皆在鬱水南。鬱水出湘陵南海。一曰相慮。

伯慮国、離耳国、雕題国、北朐国は、みな鬱水の南にある。鬱水は湘陵の南海から出る。一説に、相慮という。

梟陽國在北朐之西,其為人人面長脣,黑身有毛,反踵,見人笑亦笑;左手操管。

梟陽国は北朐の西にある。その人々は顔が人で唇が長く、身が黒くて毛がある。踵が後ろに向いており、人を見て笑うと自分も笑う。左手に管を持っている。

兕在舜葬東,湘水南,其狀如牛,蒼黑,一角。

兕は舜が葬られた所の東、湘水の南にある。その姿は牛のようで、青黒く、角が一本である。

蒼梧之山,帝舜葬于陽,帝丹朱葬于陰。

蒼梧の山で、帝舜はその南に葬られ、帝丹朱はその北に葬られた。

氾林方三百里,在狌狌東。

方三百里の氾林が狌狌の東にある。

狌狌知人名,其為獸如豕而人面,在舜葬西。

狌狌は人の名を知る。その獣は豚のようで顔が人である。舜が葬られた所の西にある。

狌狌西北有犀牛,其狀如牛而黑。

狌狌の西北に犀がいて、その姿は牛のようで黒い。

夏后啟之臣曰孟涂,是司神于巴,人請訟于孟涂之所,其衣有血者乃執之,是請生。居山上,在丹山西。

夏后啓の臣を孟涂という。これが巴で神事を司った。人が孟涂のいる所に訴えを願い出ると、その衣に血のついた者を捕らえた。これは生かすことを願うものである。山の上に住み、丹山の西にある。

夾注 1

一作:居山上,在丹山西。丹山在丹陽南,丹陽居屬也。

「山の上に住み、丹山の西にある。丹山は丹陽の南にあり、丹陽は巴に属する」と記すものもある。

窫窳龍首,居弱水中,在狌狌之西,其狀如貙,龍首,食人。

窫窳は頭が龍で、弱水の中に住む。狌狌の西にあり、その姿は山犬のようで、頭が龍で、人を食う。

夾注 1

一作:在狌狌知人名

「狌狌が人の名を知る所にある」と記すものもある。

有木,其狀如牛,引之有皮,若纓、黃蛇。其葉如羅,其實如欒,其木如蓲,其名曰建木。在窫窳西弱水上。

木があって、その姿は牛のようで、引くと皮がむける。冠の紐のようでもあり、黄色い蛇のようでもある。その葉は網のようで、その実は木欒子のようで、その木は漆の木のようである。その名を建木という。窫窳の西、弱水のほとりにある。

氐人國在建木西,其為人人面而魚身,無足。

氐人国は建木の西にある。その人々は顔が人で身が魚、足がない。

巴蛇食象,三歲而出其骨,君子服之,無心腹之疾。其為蛇青黃赤黑。一曰黑蛇青首,在犀牛西。

巴蛇は象を食べ、三年してその骨を出す。君子がこれを食べれば、胸や腹の病がない。その蛇は青、黄、赤、黒である。一説に、黒い蛇で頭が青いといい、犀の西にあるという。

旄馬,其狀如馬,四節有毛。在巴蛇西北,高山南。

旄馬は、その姿は馬のようで、四つの節に毛がある。巴蛇の西北、高い山の南にある。

匈奴、開題之國、列人之國並在西北。

匈奴、開題国、列人国は、みな西北にある。